従来使っていたミルが、名機と言われていた割には挽いた後の粉の飛び散り方が尋常じゃなく、どんな対策をしても全く効果が無く、我慢に我慢を重ねて10年近く使っていたけれど、さすがに業を煮やして買い替えたくなりだったらいっそのことコーヒーメーカーと併せて全自動タイプのものを、とシロカのSC-111を購入。
粉の飛び散り方以外は従来使っていたミルに不満は無かった(むしろ挽いた粉の均一さは見事で、確かにコーヒーの味は抜群に良かった)ので、ミルは同じ挽き方のコーン(コニカル)式のものと決めていて、そうなるとデロンギかシロカくらいしか選択肢が無く、デロンギはべらぼうに高いので、将来の夢に残して今回はシロカに決定。
同シリーズの121、122、123と悩んだけれど、入れたらすぐマグやタンブラーに移してしまうことと、残量が見えるガラスサーバーが好みなのでステンレスサーバーは不要な事、別途購入で111でも金属フィルターが使用できることがわかったので111に決定。一番安価なのも嬉しかった。
手間は劇的に楽になった。
豆は一度に100g入れられて、自動計量してくれるからいちいち計って豆を投入する必要も無く、水タンクも取り外しができて給水も楽。フィルターバスケットもスイングして取り外しが簡単。
これ以上何を望め、というくらいに作業は簡単に。
肝心の味。
正直「最高」「極上」「至高」では、無い。
ただ、デイリーユースで飲む分には十分に美味しい。個人的には十分満足している。
豆の個性も殺さずにちゃんと味が出てる(個性を十分に引き出しているか、と聞かれると疑問は残るが)し、粉の粒度を無段階で変えられる機能と、抽出方法で「リッチ」と「マイルド」の2通りから選べるので、自分好みの味を作れる楽しみがあるのはこの機械の特徴だと思う。
約2週間毎日使って、ホットコーヒーに関しては・紙フィルター・MAX細挽き・リッチモード が一番自分の好みに合ったコーヒーになった。十分美味しい。
最高を追求せず、手間をかけずお手軽簡単に、毎日美味しいコーヒーを楽しみたい人には最高の機種だと思う。
逆に、最高の味を求める人は、数十万円ためてデロンギのマシンのほうが無難だとは思う。