絵本『モチモチの木』の幻の味のとち餅が食べたくて、自分で作ってみよう!って事でこちらを購入しました。他の方のレビューを拝見していると、どうやら昔の味は濃いめらしい?。なので、頂いたレシピより実を多めで炊いてみました。噂の “鼻に抜ける” とか “苦味がある” とは違う味わいで美味しく出来たので、私の作り方を参考までに書いておきます。
●もち米(マンゲツモチ玄米を使用)5合+とちの実300g。
●とちの実は貯め水で二回洗い、ザルで水切りした後ペーパーでよく水気を取りました。
●とちの実をビニール袋に入れ、手指で出来るだけ粉になるまで押し潰す。
●一晩水に浸けたもち米に、粉にしたとちの実を加え、甘味料(ステビアとラカンカ。砂糖でいいと思います)とデキストリンで甘さを足し、水加減は全体で4.5~5合以内(少な目)で玄米モード炊飯。
●炊き上がったら熱い内にお釜のまま杓文字でよく練り、かなりネチネチになったら表面を平にならして、炊飯器に入れたまま一晩放置。
●翌日すっかり冷めているので、杓文字で手頃な大きさを一つ一つ掬い、ラップで小分けして冷凍庫と、食べる分は冷蔵庫で保存。
●今は夏なので、冷えたままでも美味しいです(笑)。
※餅つき機が無く、しかも玄米のもち米でしたが、粒々感も気にならず、柔らかくてモチモチに仕上がりました。炊く前のとちの実を試食したら心が折れそうになるほど強烈な味(笑)で心配でしたが、出来上がったとち餅を食べてみて、渋味と苦味が全く無く、作る前の試食とは大違いで驚いています。それに何より、食料事情の不安定な昔の時代の『ご飯になる味』だなあ!と悟れて、絵本の中で褒める『味の意味』が理解出来たと思います。甘味を付けなければ『ご飯とおかずの味』で、醤油と油を掛けたら『た○ご○○ご○ん』の味でしょうか?(笑)。もしかしたら、本来はもっと違う味の餅になるのかも知れませんが、想定外の円やかな優しい美味しい味わいの餅に仕上がりました。次はとちの実の配合量を上げて強烈なのを?作ってみたいです(笑)。ご馳走さまでした。