いちじくとアーモンドという組み合わせが美味しそうだった上に、これだけの値がするジャムとはどういうものなのか気になったので、ちょっと興味本位で購入してみました。
ジャムという製品の自分的購入価格は千円以下(国産品購入時で海外のものは買っていない)で、本来はこの価格帯のものは買うことがありません。だからこそ、何が違うのか知りたかった。
昨日届いたので、一緒に注文したフィッシャーのパンを早速焼き、更に一緒に注文したフェラリーニ社の乳酸発酵バターと食べてみました。
ジャムにまず感じたのは素朴感。その次は干しいちじくに近いいちじくの濃厚さと、食感や風味のアクセントになっているアーモンド。そして後に残りすぎない柔らかな甘さ。
パンとバターと合わせて食べてみたのですが、どれ一つとっても、製品が作られる過程で自然と出てきた味わいを感じました。そう感じるからなのか、パンもバターもこのジャムもやたらと主張しすぎることも、主張感が無さすぎることもなく、味が調和するんです。
コロナ禍に入ってから国産、外国産問わず、自分が価値があると感じる製品を探して、家での生活の充実を図ってきました。この製品はその中で出会った一つですが、この製品からも、他のものからも感じたのは、土地の健全さ、作り手の味を見極める五感の健全さが保たれては初めて作られ続けるものばかりで、決して簡単に数ヶ月で出来るようなものではなく、長い年月をかけて作られていき作られ続けてきたものだということでした。
何に価値を感じ、何にお金をかけるかは人それぞれだとは思いますが、人間にとってだけの良いのもや人間にとってだけの体に良いものではなく、命ある世界にとっての良いものが作られ残り続ければいいと思います。
私的にはこのジャムよりもバターの方が味的には好みでしたが(ジャムとは内容が違うけれど)、土地の健全さを保ちながら作られているとても良い製品だと思いました。