商品以前に。
自身も含め一般人が食品添加物に対して十把一絡げ且つ漫然と危険なものというイメージを持っていることはわかっているつもりですが…それに便乗して根拠なく「添加物=悪」を強調するお店の売り方が好きになれません。
セルロースって「植物細胞の細胞壁および繊維の主成分で、天然の植物質の1/3を占め、地球上で最も多く存在する炭水化物である」(Wikipediaから引用)食物繊維ですよ。
意地が悪いとは思うけど、これをむやみに怖がる人はお茶に添加されている「アスコルビン酸Na」にも騒ぐのかな、とか、逆にセルロース添加した上で「現代人に不足しがちな難消化性食物繊維をプラス!その上チーズもくっつかなくなり、使い勝手が良くなっちゃうんですよ!」なんて説明されていたら素直にありがたがったりしちゃうんじゃないの?と思ってしまいます。
どなたもお考えにならないのでしょうか?
「全く無意味な売りを前面におし出してる」商品がどういうものかを。普通なら味の良さとか希少性を訴える商品説明において、「食物繊維の添加がありません!」ですよ。チーズなので溶けたらいっしょです。そもそもチーズである以上、製造過程で必ず添加されるものがあるでしょう。
ハイ食材室さんはすごく好きなお店だけど…。日本語が怪しい文章(このチーズの説明にも「完全にこだわりはミックスチーズとなり」「お取り寄せする価値が断然にございます」とありますが、書いた方は推敲しないの?)に苦笑いしてしまうときに、人の不安につけこむやり方を重ねられると信じていいのか迷いが出ます。
まあでも味は悪くないです。確かに安いシュレッドチーズはモッツァレラがメインなものがほとんどなので、かなりミルキーで甘い。それも好きだけど、方向性が違うところは気に入りました。
まずゴーダのコクが来るけど、ゴーダ特有の苦いえぐみを次のサムソーが抑える…サムソーかどうかは私の貧しい舌では断言はできかねますが、ブレンドぐあいがはっきりわかる味で良い。ただし使われているゴーダは相当若い。脂のにじみはほとんどないけど、伸びが重い。そんな印象です。
選択肢が増えたことはうれしく、またありがたく思います。
ただ、後半はやはり固まって仕方がなく…大きな袋の3分の1ほどの塊ができたときはどうしようかと思った。
わたしは、セルロースならむしろ添加されているほうがよい。