親から受け継いだ仏壇のご本尊が掛け軸だったので、木仏にすることにしました。
本山で正式に木仏点検を受けた場合、市販品が合格しないことは承知のうえです。
仏像に魂が入ることなどあり得ないので、本山の認定の有無などは一切気にしていません。あくまで絵像より木像のほうがご本尊らしく見えるというだけの、自己満足のためです。
ネットでだいぶ探し回ったあげく、たどり着いたのがここでした。
仏像は「顔」が命といいますが、顔はもちろん、素材、仕上げの丁寧さ、価格など、サンプル写真はいずれも目を引くものでした。
注文にあたっては、現物の写真を先にメールで送信してもらい、それを見て決定しました。
購入後に実物を見ての感想は、お顔、仕上げの丁寧さ、梱包、価格ともに満足のいくもので、これで39,700円(当時の価格。材質は白檀)なのはコストパフォーマンスに優れていると思いました。
サイズですが、広告の写真を実物大で印刷して、仏壇に置いてみた印象で決めました。ひとつ大きいサイズがベストなのかもしれませんが、家内が小さいほうがいいと主張しましたし、左右の絵像(親鸞、蓮如)の大きさとのバランスも考えて小さいほうにしました。そして高さが不足するぶんは、2.0寸の仏像台に載せました。結果、これで良かったと思っています。
お顔ですが、顔を気にしていた家内が「いつまでも見ていたいね」と言ったくらい、気に入っています。購入前にメールで送ってもらった写真は露出不足もあってくすんだ印象でしたし、顔も横広い感じだったので、実物を見るまでは心配でした。でも、取り越し苦労でした。顔は、写真に撮るとどうも実物より微妙に横広い印象になるようです。私が撮影してもそうなので、立体と平面で少し印象が違うのかもしれません。頬の見え方が、立体だと奥行きとして見えるのが、平面だと顔の幅が広がったように見えてしまうのかもしれません。ともかく、写真より実物のほうが良かったのはなによりでした。
水晶の眼は近くで見ないかぎり分かりませんが、嬉しいごたわりです。商品価値も高まりますし、お顔を見る楽しみにもなります。愛着も増すというものです。
もともと目には見えない仏様、ご本尊が絵像であれ木像であれ本質に違いはないはずですが、やはり木像のほうがずっと仏様らしく見えます。おかげで、仏壇の前に座ることが多くなりました。