1)取り付けやすさ:
布製のものはかぶせるだけで最も簡単といえるが、装着を完了するためには車を少し動かす必要がある。
バイアスロンは多少の組み立ては必要ではあるが、その作業も簡単である上に太い輪ゴムやばねは使用していないのでわずかな力しかいらない。また、作業完了のために車を動かす必要がない。
2)耐久性:
メーカーは雪のないところでは外してくださいと言っているが、雪のあるなしにかかわらず「5年間、1,000km」とのことである。
前回使っていたバイアスロンは、ほぼ乾燥路面での使用で11年以上問題なく使えた。(一応申し添えるが、11年使えるといいたいのではなく、それほど丈夫であるといいたい)
布製のものの耐用年数は明示していないメーカーしか見受けられない。概ね1シーズンか、強化版でも2シーズン程度であろうとのこと。また、布であれば乾燥路面で使えばどうなるかは想像に難くない。
布製のものは、雪がたっぷり降る所でスタッドレスタイヤ等装着したうえで、それでもスタックした場合に緊急で使う目的ではかなり有用であるが、何百mも走行するものではない。スタックを脱したらできるだけ早取り外す必要がある。
バイアスロンは乾燥路面でも1,000kmは走れる。出発前に取り付けて、都合のいい、安全なところまで走行できる。
3)乗り心地:
もちろん布製はほとんど凹凸がないので乗り心地はいい。ただ、乗り心地を感じるほど使用するものではない。
バイアスロンはゴトゴトと音も振動もあるが、路面が凍っているかもしれないという特殊状況で通常通りにならないのは当たり前であるし、逆に「チェーンをつけている」「特殊状況の中を走行している」と意識づけられてよい。
4)安定性:
布製のものは締め付けるところがないので、走行中に外れる可能性がある。
バイアスロンは、がっちりとタイヤに密着するのでそのような心配はない。
5)金額:
数千円で購入できるものもあるようだが、緊急時に使用するものであれば、使用時の心身の負担はなるべくない方がいいのは当たり前である。
バイアスロンは、確かにそこそこの金額はするが、雪吹きすさぶ中、危険な路肩で、かじかんだ指で装着しなければならないことを考えると妥当な額、むしろ安いと感じる。
以上いろいろと書いたが、私的には、スノーチェーンはバイアスロン一択である。