微小な昆虫の等倍以上の接写用に購入。オリンパスのカメラ内深度合成ではストロボがつかえないので、LEDライトを探していて本品を見つけました。この製品の優れた点は以下の通りです。
〇 発光面がスタジオ用の大型ストロボ並みに広く、特に接写ではディフューザーなしでも、柔らかい描写が得られる。
〇 大きさ・重さがスマートフォン並みで、しかも内部にリチウム電池が内蔵されいるのでコードがなく、コードのあるリングライトよりはるかにシンプルでかさばらない。
〇 シューへの接続部がチルトでき、90° 傾けると、レンズの直前にいる被写体に順光気味のトップライトが当たり、被写体下部に適度な陰影が得られ、リングライトと違って立体感のある描写が得られる。
〇 他のレビューアーの方も指摘していましたが、直視出来ないほど光量が豊富で、しかも無段階に調整できます。オリンパス OM-D E-M1 Mk3 に 30mm macro を着け、35mm 換算で倍率2倍(一円玉が画面一杯)で撮った露出は以下の通りです。
光量最大 : Iso 800 1/200 f 8
光量最小 : Iso 800 1/20 f 8
撮影倍率が2倍で露出倍数が約9倍かかっていることを考慮すると、いかにすごい光量か分かってもらえると思います。また、最大・最小の光量差は絞り約3段分ですね。もし Iso 6400 で撮れば、1/1600 f 8 で撮れるわけで、接写に関する限り、もうストロボは不要ですね。
〇 表面の処理もマット調で質感もそこそこで、特にシューへの取り付け部はしっかりした作りです。
× 唯一の欠点は、電源スイッチが固くて小さく、動かしにくいことです。
中国の製品はピンキリですが、これはピンの方ですね。蛇足ですが、この倍率では f 8 以上に絞ると回折の影響で、カメラのモニターでも判るほど画質が低下します。この意味でも深度合成を使いたくなりますね。
このレビューを書いていたら、床の上にハエトリグモが現れました。この装置で早速パチリ、なかなかの男前でしょう。コイツら、このたくさんの眼でゴキブリの卵や幼虫を見つけて食べてくれるので、家ではとても大事にされています。この前も湯ぶねで溺れかけていたのを助けてやりました。