自立性が悪く隙間が生まれやすいので、わたしは同じサイズのアクリルパネルに、本製品をポリエチレン対応の両面テープで貼り付けることにしました。アクリルで冷気をシャットアウトしつつ、本製品でアクリルの熱伝導も防ぐ仕組みです。
アクリルパネルは1.5-2mm厚で十分な強度が得られます。両サイドは窓枠に窓用気密パッキンを活用して固定します。見栄えと天秤にかけた上で、両サイドだけでなく下部にもパッキンを添えると、よりよいでしょう。冷気にとって隙間は大敵です。水漏れと同じです。
また、本製品の説明には「冷気はサッシのわずかな隙間から」と書かれていますが、よほどスカスカのサッシや外で暴風が吹いているのでない限り、実際には窓全面に冷やされた室内の空気が滝のように流れ落ちてくる「コールドドラフト現象」による冷気のほうが大きく影響します。よって、落ちてくる冷気を受け止めるだけの十分にふくよかな隙間を、窓との間に持たせて設置すべきです。
以下、メーカーに宛てたメッセージをご参考までに。
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冷気シャットパネル/あったかキープパネルの株式会社ワイズ様へ
自立性が悪いので、フニャフニャしないスチレンボードのほうがいいのでは?また、90度に折って立てかけるだけではなく、立体的にはめ込んで組み合わせるパネルキットにする方法もあるのでは?
折り畳みやすくするために彫られている溝が、設置時に底面の隙間となり、冷気が漏れる。水槽に穴が空いてるようなものなので、なくすための努力は惜しまないでほしい。
冷気はサッシの隙間よりも窓全面に冷やされた空気が滝のように落ちてくるコールドドラフトがメインなので、窓に密着させすぎると効果が落ちる。使用前・使用後の図示はゴールドドラフト現象をこそ解説すべき。
「出窓への設置方法」の図示にあるように隅のほうの折り畳み部分を重ねてしまっては、下部の隙間が避けられず、致命的。せめて切り落とすように指示すべき。※印の補足がそれを意味しているのだろうか。そうは読み取れないが。
競合製品が多いからこそ、明確な差別化で優位に立つチャンスだと思います。
ちなみに他社も含めてデザインバリエーションもあまり気に入るものがなく、難儀しました。
ご参考になれば幸いです。