強制収容所に連れて行かれた姉妹は、その時、6歳と4歳の、幼い子供だった。
人体実験のために、生かされた子供達は、子供用のバラックに集められた。
過酷な生活なれど、子供達は、死体の山で遊んだりする。
その非現実な日々が、彼等の現実だった。
そして解放された後、何故に、生き残れた人々がいたのだろう…と考える時、そこには、いくつもの『奇跡』の可能性がある。
このお話の姉妹は、解放され、生き残れた後、真実の【語り部】となる。
その内容の重さに、この事実に、頭が下がる思いと、胸をえぐられる様な思いとで、私は言葉を失った。
今の時代、日本の、世界の平和が当たり前ではない事を、そして、やって来るだろう事に、警笛を鳴らしている様な気がする。
それを気づかせてくれた、貴重な一冊だった。
購入して良かった!