織模様がとても美しく、また隙間が多いので見た目にも非常に涼しそうなデザインです。
張りがあり固めなので帯締めを使わない結び方であれば帯板を使わなくても胴前がきれいに仕上がります。
ただし張りがあって固めゆえに少々結びづらいです。
リボン結びもお太鼓風も試しにやってみたところ結べなくはないですが織目が引っ掛かりやすく、織目同士が密着すると全く滑らないので引き抜きや締める動作が普通の帯と比べると難しめです。
胴回りに巻き付ける時も一周、二周巻いてからギュッと締めるなんて動作はこの帯では物理的に不可能なので、巻き始めから体にしっかり密着させるようきつめに巻き付けてやらないといけません。
難しさはありますが一度結びが完成すれば硬さと張りと滑らない特性上全く結びが崩れません。
画像はお太鼓風の結びです。
固めで張りがあって滑らないはこの帯の短所でもあり長所といったところでしょうか。
ちなみに締めた後はシワも残りやすいですがシワは帯を半分か更に半分に折りたたんで夜寝る前にお布団の下に敷いて寝れば一晩で綺麗にシワが取れます。(麻の帯のシワ取りと同じ要領です。)
夏に浴衣を着るぐらいの方やたまにしか着物を着ない方にはとても結びづらいと思いますが軽くて蒸れませんので本気で涼しい帯が欲しい方にはとってもお勧めです。