サトウのごはんには、産地やブランドで沢山の種類がありますが、私は無印のブレンド米が好きです。とにかく安いし。
以下、愚痴みたいな話。
原発事故の影響で特定地域の産物を無条件に忌避する人がいますが、他の地域の作物が安全という保証はありません。
日本はその昔金属鉱山が全国に分布していたことからも判る通り、ヒ素やカドミ、鉛、水銀の値の高い土壌が少なからずあり、そのようなホットスポットでも農作物は作られています。
それらを食べても健康でいられるのは、地域やブランドごとに生産物の均質化が行われているからです。つまり一つ一つは有害な値を示していても、大量の安全な作物と混ぜて薄めてしまえば健康上の問題が発生しなくなるわけです。
毒物といっても、人の健康を害するには一定量を摂取しなければならず、それ以下の値であればいくら食べても問題は起きません。人の身体はそんなにヤワには出来ていません。カドミに至っては、人が生命を維持していくのに必要な「必須ミネラル」である側面も忘れてはなりません。
高い放射線量を示したコメを、放射線量の低いコメに混ぜて流通させるのも同じことが言えます。サンプル調査で高線量であることが判明したら、そのロットを全量処分するのは当然ですが、そうでないものまで忌避していては食べるものが無くなってしまいます。
原発事故や核開発に関係なく、自然の土壌や宇宙からやって来る放射線を常時浴びている以上、放射線を全く浴びていない農作物を地球上で作ることは出来ません。
問題は「放射線の場合、安全な値を幾らと見積もるべきか」ということ。
それに対する科学的、合理的答えはまだ出ていませんが、自然放射線量が高い地域があることを考えれば、その程度は許容量なのかなと思ったりします。
ともかく、日本の農作物の安全性は均質化することで保たれています。金属鉱床が至るところにある日本では、重金属などに全く汚染されていない農作物を作るのは無理なのです。
私が心配するのは「○○さんの田(畑)でできた○○」ばかり食べるケースです。
色々な農家の色々な作物を食べる方が、味覚も楽しめ、栄養学的にも安全性の面でも安心できます。特定の田畑で出来たもの"ばかり"食べ続けることにはリスクを伴います。
その農家がいかに美味しいものを作り続けていたとしても、それは一種の偏食だと思いますよ。