前回から大きな流れが見えてきたこともあり、それを追うことがメインになってしまったら嫌だなぁ、と思っていましたが、そんな懸念を吹き飛ばす勢いのある作品でした。物語として一冊で完結し、引っ張らないのもよいですね。期待以上の読み応えでした。
エピソードとしてはきっちりと落ちが付きつつ、大きな流れは次第に具体像を増しつつ盛り上がっています。来年の初夏に予告されている次巻が楽しみです。
それにしても作者の描く西洋系の悪魔は悪意の塊で本当に怖いです。臨場感と迫力があります。作品中のあるシーンでは「金髪碧眼(正確には菫色だったかな)の天使といったら、それル〇ファーだから! 気を付けて、安田君!」と心の中で叫んでしまいました。