間髪をいれず一年以内に発売されたケイルの最新作。前作のやや実験的な音の構成を引き継ぎつつも、本作はより通常のポピュラーなアレンジ構成となっている。ボーカルもエフェクトはそこそこに、当アーティストらしいロック&ポップスを披露(過去にもポップと実験な作品を交互に出してた)。前作は多彩なゲストが参加していたが、本作はケイル本人も含めて2-3人の少数精鋭にて録られている。歌詞的には超ベテランキャリアらしい達観の深みを感じられる一方、複雑な言葉や言い回しのない割とシンプルな物言いとなっている。前作同様の紙Wジャケット盤ではあるが、本作は直輸入仕様ではなく、ボーナストラック含む国内盤仕様となっている(よって内部はシュリンクされていない)。解説は英オリジナルライナー訳で訳者名の記載もあるが、本盤のジャケットやオリジナルのブックレットにそのオリジナル文未掲載なのが驚き(歌詞は掲載)。ボーナス分の歌詞を提供して貰ったとあるので、ライナーもその様な感じだったのかも知れない(後は公式HPに載ってるとか?)。国内盤仕様の為、前作にはなかった歌詞の対訳付きなのが嬉しい。