アルバムに収められた8曲とも良い曲で、夢中になって聴いているうちに聞き終わってしまい、ついつい繰り返し聴き続けています。どうして今までこういうアルバムが無かったのかな、と思うほど、自然に受け容れられる、多くのかたが楽しめるアルバムかと思いますし、強いていえば聴いたあともスッキリ、恋する言葉に酔う甘味が残り、楽しい気分でいられるのが、この一枚の特徴かもしれません。(今作はときめくラブソングに照準を合わせていて、詞の内容的には聴き手をすこし考えさせるような問題提起などのアクがひかえめ、とは言えるかもしれません)
凝った音づくりも、歌声の深みや伸びやかさ、音質のよさも、2024年の今でこそ、さり気なくそのまま在るように聞こえますが、すこし昔のアルバムと取っかえ引っかえ聴いたりすると、技術やテクニックが向上、進歩しているのがよく感じられるかと思います。
角松さんの固定ファン以外の方にもおすすめしやすいアルバムになっているような気がします。良いですよ。