全編192分、3時間超の大作だが、正直それほどの時間をかけて語る内容かと思う。ただし、その映像美、ヴィジュアル面は素晴らしい。ほとんどCG(?)で作られているのかもしれないが、地球上にはない生物たちの造形や風景等の映像は革新的で見る者を圧倒させてくれる。海(中)の描写も環境ビデオのように清々しい。ジェームズ・キャメロン監督が言っているように、全てをゼロの状態から作っているので、文字通り天地創造の世界である。
俳優たちは演技をするが、映像的には全てコンピューターで加工されて、本人とは似ても似つかないアバターとなる。このように映画は殆どコンピューターの中で作られ、将来的にこれがもっと進化してゆけば俳優もいらず、ロケもせずの映画となるのだろうか(全編フルCGの映画は既にそういうことか)。