ドキュメンタリー番組を見ているような感覚で一気に読めた。私自身、親の介護問題で頭を抱えていたときに読んだので、リアルな生活描写がとても参考になった。老親あるあるでは笑いながら共感し、涙した。監修に介護の専門家が携わっておられるので、情報本としても重宝できる。日本の介護保険制度が世界に誇れる水準だということにも驚いた。
そして巻末の「姉のかおさん×カータンの本音対談」は必読。介護の辛さを吐露された上で、うれしかったことや介護経験を通じて発見したことなどが語られている。今まで介護に対して不安感しかなかったが、これを読んだ後は、味方がいるような心強い気持ちになった。