表紙のビジュアルが気になっていた作品でいわゆる「ジャケ買い?」です。
実際の歴史に登場しない名も無き真理探究者と権威・信仰とのせめぎあいの物語。長い映画を見たような感覚になりました。何度も魂の汗が目から零れ落ちたほどに胸が熱く苦しくなります。自然科学の知識を得て生きている現代の私たちにとっての当たり前が、こんなにも貫くことが難しく、何度も何度も、もみ消されてしまっても種火は誰かの中に芽生える。人間の知的欲求と心理を求める本能は信念とともにあれば揺るがないのですね。最終刊はいろいろと伏線回収に入っているためか個人的には混乱気味でした。それを差し引いても一気読みしたくなる物語。この作家さんは小説も書けそうだと感じました。
アニメ化されるとは知りませんでした。異端審問の拷問シーンは控えめになることを希望したいのですが、それだと「彼」の存在意味も薄れそうだし。。。楽しみに期待しています!!