50年以上前のフィルムとは思えないほど鮮明で、綺麗な画面に驚いた。フィルムの傷等も全く見当たらない。今現在ビートルズの面々がそこにいて映しているドキュメントのようだ。ポールもジョンとヨーコもジョージもリンゴも皆若く生き生きとしている。この元のフィルムを監督(撮影)したマイケル・リンゼイ=ホッグは、本当に良い仕事をした。57時間以上の映像を後世に残し、こうして才人ピータ-・ジャクソン監督の手によって蘇らせた。
セッションは屋上で行われたため、ビートルズと雖も騒音と捉える人たちもいて、警官が出動し、右往左往する様子も描かれているところも面白い。こういうことも想定して、カメラを外(街中)にも用意し、撮影していたのだろうか。
これを見ると同じマイケル・リンゼイ=ホッグ監督の映画「レット・イット・ビー」は、今回のドキュメントの短縮(別編集)版なのか。最初の公開以来封印され幻の映画と化しているが、これも見たい。早くソフト化して欲しいものである。