この作品を知ったのは、本当に偶然でした。たまたま視界に入った、そんな感じでした。読んでみたいと思った反面、過去に、精神疾患を題材にした漫画を読み、大きなダメージを受けた経験から、この作品を購入する事を正直悩みましたが、他の方のレビューを拝見し、とりあえず一冊だけ購入してみる事にしました。
結果、大正解でした。この作品は、とてもデリケートなテーマである事をきちんと理解した上で、心身の異変、違和感に悩む登場人物に、そして読者に、きちんと寄り添う稀有な作品です。日々の生活に疲れている人、悩みを抱えている人、精神科に行く事を躊躇している人、精神科に偏見をもっている人、それから普通に生きているという人も、とりあえず読んでみて欲しいです。きっと読んで損をする事はないと思います。