編著者の北野唯我さんには、良い意味でいつも期待を裏切られます!
「転職の思考法」では、転職希望者だけでなく、就活生や組織の一員の思考法でもあり、組織論でした。
「天才を殺す凡人」では、自分の中の天才と秀才、共感の神様 凡人を探す羅針盤でした。
今回の作品は、採用と育成と云う人事の専門書とは思いましたが、また、裏切られたくて買い、スマホ片手に専門用語を調べながら読み、期待通り裏切られました。
サブタイトルの「ヒトは育てるのか育つのか」は、第2章の「人は狙って育てることで育つ」と、また、Off-JTとOJTの在り方も明確になります。
第4章で「組織構造は戦略に従い、戦略は組織能力に従う」と、人事の武器になる組織開発の技術が提案されています。
具体的には、3Pマネージメント:Profession(職務)、Performance(評価)、Philosophy(理念)です。
特に、属する組織のPhilosophyを「自分の言葉で語る」ことで、自分の存在の必然性が意識できる と云うところに共感しました。
所属部署のみんなが、「組織のPhilosophyを理解し共感し実践すれば、自走し始める」!
人事部の将来像は、未来組織から逆算の組織設計と云う「組織開発」が行える組織ですが、私個人としては、自己成長して行くことで結果的に組織に貢献できるのがベストと思います。
コラムは、グローバル化・デジタル化・少子高齢化とAI等、日本の労働環境を総括していて、知識整理に役立ちました。