この本の存在は全く知りませんでしたが、配信をされている方の雑談の中で、この本の話題が出て号泣した旨を語られていたので気になって探して興味本位で購入しました。私は長年猫を飼っているので読み始めは「こういうの、あるある、アハハ」とホッコリしていたのですが、最後は号泣しました。この本の猫は常に上から目線口調ですが、猫に限らず、生き物は本能のまま生きています。人間の目線から見ずに、エゴに囚われずに読んだ時、「私(猫)」のように思ってくれていたらいいなぁと、救われた気持ちになりました。結局は人間の都合の良いような解釈になってしまいますが、歳を重ねていく猫と人の描写と気持ちがリアルで深かったです。