帯の「子育てには正解があります」という文言に惹かれて購入しました。
この本は、子供をエリートに育てる為の本ではなく、いつか挫折を経験した時に立ち上がることの出来る強い心を育てる為の本です。
具体的には、自信、考える力、コミュニケーション力の三つの資質です。
勉強ではなく資質を育てるための理論なので、特別教育に力を入れるつもりのないご家庭にもお勧めです。
真っ直ぐで積極的な人気者など、その子自身の良いところを潰さない、間違った教育で歪ませないといったイメージです。
第2章では、世界の様々な幼児教育を例に挙げて日本と世界の違いを明確にし、長所と短所が簡潔にまとめられ面白かったです。
【第3章 日本の子育て7つの間違い その1「人に迷惑かけるな」で、自尊心の低い子に】はまさに私のことだとはっとしました。
日本的な固定概念に捉われていたと、気付きの多い章です。
客観的データに基づいた分析から学ぶ前半は、興味深くて一気に読みました。
後半の年齢別の実践編は何度も読み返して使おうと思います。