豚肉からソーセージができるまでの過程をたくさんの大きな写真とともに解説した絵本です。始まりは1000頭もの豚を育てている養豚場。生まれてから8ヶ月の間、さつまいもや魚の粉などこだわりの餌で育てられた豚は、体重が110kgほどになったところで肉豚として出荷される。食用に加工された肉豚は、ソーセージ屋さんの調理場に運ばれてソーセージ作りがスタート。脂身を削いで赤身だけの塊にしてからひき肉にして…。後半ではベーコンやハムの作り方も掲載。
「加工」や「熟成」など難しい言葉がちらほら出てくるので5歳の娘には少し難しかったようですが、大きな写真がたくさん掲載されているので、ソーセージの製造過程はイメージとして掴めたようです。
この絵本の特に良い点は、最初に生きている豚が登場すること。ソーセージに加工されてしまうと命をいただいていると実感しにくいですが、最初に豚が登場することで豚の肉を食べているんだという意識に繋がります。素晴らしい食育絵本だと思います。