父が認知症になった時、図書館で様々な本を大量に借りて読み漁りました。医学書や介護専門書も多数役立ちましたが、実際に混乱する父を目にした高齢の母に事態を受け入れ落着いてもらうには、この本が一番判り易かったように思います。「なぜこの病気になるのか、その症状は」といった解説も大切ですが、患者本人の不可解な行動には何かしらの理由があってその行動に合わせた対応が必要という事を温かみのある表現で、丁寧に書いてありました。友人や親戚にも認知症になった家族に悩む者が増えてきて、「なにか良い本がないか」と言われるたび、この本を渡しています。