昭和の日本映画の中でも傑作中の傑作だと思われる、故・高倉健の主演作でも一際面白い_「新幹線大爆破」_を、ハリウッドがパクって(?)、予算をたっぷり使ってアクション大作に仕上げたのがコレ、という感じ。
しかし、パクリとは言え、現代版にブラッシュアップされアクションに特化した脚本は素晴らしいものがあり、それにまた応え得る監督として、「ダイ・ハード」「ブラック・レイン」「レッド・オクトーバーを追え!」「氷の微笑」「リーサル・ウェポン」を手掛けた撮影監督(米映画界での撮影監督は、日本とはまったく違い、画面構成から絵造りから、映像に関するすべての権限を有するので、日本映画とは違って、映像が優れた名作は撮影監督のお陰、と言ってもいいほど)なヤン・デ・ボンを起用して、彼が長編監督デビューした作品としても貴重。
そして、これ1本だけでアクションスターとしての地位を確立した若きキアヌ・リーヴスの雄姿、故デニス・ホッパーの強烈な存在感が画面を彩り、更にはこの作品で一躍人気者となったサンドラ・ブロック(既に「デモリション・マン」でヒロイン的なポジションだったとは思いますが、マネーメイキングスターになれたきっかけは間違いなくコッチ。まさかオスカー女優にまで飛躍するとは思いませんでしたが)という、役者陣もまた大きな魅力。
ハリウッド製アクション大作の中で、明確に傑作の部類に入ること間違いなしの大ヒット作。
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続編?? 2? なにそれ? 美味しいの?
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グレアム・ヨストはその後「ブロークン・アロー」で気を吐き円熟期に入ったかに見えましたが、ただそれ以降がパッとしないように思えるのは、やはり「新幹線~」をパクった影響なのかどうなのか? 少しだけ気になるところではありますw