待ちに待った山口百恵さんが出演したザ・ベストテンの映像集です。内容的には、完璧で、文句のつけようがありません。
一部、映像が脱落しているのか?音声だけで、映像を他の部分のスチル映像が挿入されていたりする部分はありますが、トーク部分も、きちんと収録。ただ、ミラーゲートを通る部分がなかったりするのは、他の歌手と一緒に出て来たからなのか?などは不明。
しかし、最後の方は、ほとんどスタジオに来る事がなく、中継だったり、歌さえ歌えず、本人の姿の出演だけだったり、物足りなくなって行きます。「さよならの向こう側」では、結局、出演は1度だけ。引退が近付くと多忙になって、映画の製作などで、ほとんど出られなくなったのは残念。もっと「普通」に出て欲しかったなぁと思います。
あと、こればかりは仕方ないのでしょうが、出演した順番に編集されているため、見ている内に、同じ曲を何度も聴くことになり、飽きてきます。一人で見る分には、これでも良いのですが、数人で見ていると、その内、誰かが「違う曲にしたい」と言い出して、じっくり見られない状況になってしまいます。
でも、順番に収録している方が、あとあと便利です。それに、百恵さんの髪型などの変化、中継先での色んなロケ状況から、当時の流れも感じ取る事が出来ます。さらに、少しでも飽きがこないように、所々、各セットの演出意図の説明があったり、一連の作品を作詞・作曲したお二人のインタビューが挿入されていたり、それなりに、工夫されています。
リアルタイムに楽しんだ世代はもちろんの事、現役時代を知らない人にも、日本のアイドルの歴史を知る上でも、貴重なDVDだと思います。ランクインしている時の当時のベストテン順位表、ランクインした作品の歌詞なども付いてますから資料として、充分、役に立ちます。
本として発売されている「ザ・ベストテンの本」と合わせて揃えていれば、完璧です。
更に、三浦友和さん著書の「被写体」と言う本(2009年、文庫本で再発売)を合わせて読めば、この曲を歌っている時は、お二人はどうだった・・・と言う背景も、見えてきます。
尚、ベストテン以外の歌番組の特典映像も入ってます。こちらも充分な品質で楽しめます。