本書は著者が命名した「シュガー社員」と言われる向上心がなく、未熟で、仕事ができないというタイプの労働者について、現場でそのタイプの人たちと接する立場にある人たち向けに、明日からでも使う価値のある貴重な情報を、詰め込んだ意欲作です。
まず、世の中に、シュガー社員というタイトルがついた書物が少なく、その一般的な定義すら固まっていません。しかし、本書の著者はその命名者として、シュガー社員の実態をよく踏まえ、5つのタイプ別特長解説、共通の性質解説、と独自に分析されています。
次にシュガー社員に入社されない為に、応募書類での見分け方、面接での見分け方、と移っていきます。このパートでも、やはり著者のオリジナルティが高く、本書でしか見かけられない貴重なノウハウが得られます。
また、とにかく実践的で、具体的な対応法に終始されている点が好印象です。例えば、シュガー社員と見抜く面接術10か条、として、シュガー社員の可能性の高い10通りの典型的な態度やしぐさが記されています。
また、本書のところどころに、シュガー社員の行動の実例が紹介されています。この内容も、シュガー社員を知る為の非常に効果的な使われ方で、知識の向上に役立ちます。
人事に携わる方が、1冊は持っておきたいお勧めの1冊です。
【内容紹介】
・シュガー社員が会社を溶かす
・履歴書でシュガー社員を見抜く
・シュガー社員スイッチがオンになる特
など