筆者は元裁判官の立場から熱意のこもった主張をしている。司法の独立、そしてあくまでも公正無私なる存在であるべき裁判官が、さまざまな要素の影響を受けた末に、公正でなくなる瞬間、この国の司法はどこへ向かうのであろうか。 裁判官という仕事の現状を見るには最適の本。 ただ、個人名を出して批判を加えている部分はいただけない。確かにその判事は間違っているのだが。

裁判とは無縁なので気づきにくい点だと思いますが、裁判官だった人の話だと真実味がありますね。確かに裁判官も役人みたいなものなので、そんな人に裁判を任せていいのかは疑問です。とはいっても国民を陪審員にするのも一時的な感情だけで判断されそうで、怖いです。

この本は、元裁判官が裁判官や日本の裁判の問題点を鋭く書いたものです。 日ごろ裁判官は良い人だというイメージがあったのですが、この本を見て、裁判官の「裏」を知ってしまったような気がしました。