私にとっての坂田靖子ワールドの入口となったのが この[伊平次とわらわ]の第二巻。一巻は未だに、というイレギュラーな状態が長かったので大満足です。 極限まで省略された線で坂田さんが温かく描く一人と一匹？、そして生者と死者の世界。 何ともチャーミングでこの上なく素敵です。 大人買いという言葉がありますが、大人だからこそ解る上質な味わいのファンタジー…そう思います。

友人から聞いて、どうしても読んでみたかった作品です。 飄々とした伊平次と我儘なわらわの会話が、何とも言えません。しかし、ほのぼのとした会話の中にも、考えさせる死生観が有り、深いです。