テレビの前ではあまりたくさんを語らない中田ですが、この本にはそれに至る契機が鮮明に書かれていました。これは中田だけの問題ではなく私達にも非常に密接に関わる事だと感じました。表だって出回っている情報が本当に正しいのか、はたしてそれを真実としてそのまま受け入れていいものか・・・。中田を中心に据え、その周りで起きていく出来事と中田本人の意思や考え、あるいは登場する人物の信念などが刻々と書かれていて非常に人間臭さのある作品でした。サッカー好きの方はもちろん、そうでない方もこの一冊を通じてなにか考えさせられるものがでてくるのではと感じました。非常に内容が濃いですが、セリエAデビューまでというのが少し残念でした。