あくたれラルフはセイラの猫でした。ラルフのあくたれっぷりといったら、それはひどいものでした。セイラをからかう、パーティーのクッキーをすべて一口だけかじってしまう、お父さんが一番大事にしているパイプでシャボン玉をふく、お母さんがかわいがっている鳥を追いまわすなどなど…。家族でサーカスを見に行った時のラルフのいたずらは特にひどく、ついに家族に見放されてしまいます。ラルフはサーカスで働くことになりましたが、ひどい扱いを受けて逃げ出すことに。行き場のないラルフは町の横丁で寝泊まりしますが、生ゴミ熱にかかってしまい…。
ラルフのあくたれっぷりはちょっと悪たれの域を越えているような…。木の枝にぶら下がったブランコにセイラが乗っていると、その木の枝をラルフが切ってしまうページがあるのですが、毎回「セイラがケガしちゃうよね」と娘は心配そうに言っています。いや本当に!悪たれではすまされないぞ!ここまでのことはしませんが、子どももいたずらをしてどこまで親に許されるか試すときありますよね。怒りながらも、ラルフの家族のように、ついつい許しちゃうんですよね。