息子が入院手術の時に病室で読書をしながら付き添ってました。 人生で1番たくさんの読書でした。 井伏鱒二氏の本も数冊読みました。 全部で７編の短編で特に山椒魚は悲嘆の中のユーモラスがさすが井伏氏で人間とは～ 問いかけられました。 追記 購入履歴の形式が変更になってから不具合が多く記入済のものが記入してない扱いになってレビューを書くと表示されています。 本当にどれが書いたかまだなのか大変ストレスです。 今朝もそういう状態でしたのでさかのぼって調べていたら・・ こちらのレビューしてないのに気づきまして遅ればせながらレビューしました。 本当にユーザーにとって簡潔でスムーズにストレスなくできるようでなければ レビュー投稿離れになるのでは・・

井伏鱒二の初期短編集ですが、初期短編集は新潮文庫からも『山椒魚』のタイトルで出ています。これらを読むと、井伏鱒二が人間の存在を変えてしまう力（それは暴力や金や所有や戸籍や文明や）について意識的であったことがわかります。そうすると後年の『かきつばた』や『黒い雨』の読み方も深まり、是非一度読んでおくことをお勧めします。さて、この岩波文庫と新潮文庫ですが、両方読むことをすすめます。岩波文庫にしか収録されていないものは「鯉」「休憩時間」丹下氏邸」「遙拝体調」「「槌ツァ」と「九郎治ツァン」はけんかして私は用語について煩悶すること」です。また新潮文庫にしか収録されていないものも８編もあり、「朽助のいる谷間」「シグレ島叙景」など欠くことのできないものがあります。