本書は「理系の作文」というタイトルでも判る通り、理系の学生/研究者/技術者を読み手として執筆されたものですが、理系/文系関係なく全ての人に有益な本物の良書として自信を持って推薦します。本書によりやっと事実と意見を明確に区別するためのノウハウが定義とともに理解できた気がします。実は、野口先生の「超」文章法の中で必読本として推奨されていた本書なのですが、かれこれ5年以上放置していました。自分が信頼している良い本を書かれる先生が推薦している本は即手に入れて確認すべしです。「本質をついて判り易く報告書を書き、判り易く話ができればもっと仕事の効率が上がるのに」と感じておられる方はASAPで読み、同僚/部下にも展開すべきです。ところで、もし学生時代に木下先生の講義を受けていたら、単位は取れなかっただろうなぁ~。(見抜く力が鋭く、厳しそうなので)