漫画「美味しんぼ」に紹介されていたので、まず外れは無いだろうと興味本位で購入。到着した当日に取りあえず一献。・・・驚愕した。杯を口元へ運ぶと、まず最初にあふれんばかりの吟醸香が鼻先をくすぐる。次に口に含むと、すっきりした甘さが口の中に広がる。まだ飲み込まない。さらに口の中で何回か噛んでやると、鼻の奥からさっきの何十倍もの吟醸香がほとばしる。この香りを何と表現すればよいのか・・・。そう、よく熟れた果物、それもメロンか瓜のような素晴らしい香り。これだけ芳醇な香りを持ちながら、決して肴とぶつかったりはしない。むしろ、クセのある肴の後味の嫌な部分だけ洗い流して旨みの余韻を残してくれる。こんな酒があったのか。あまりの旨さに、その夜だけで四合呑んでしまった。おっと危ない、こういう酒はもっと大事に呑まなければ。二本購入しておいて良かった。しかし、そう遠くない将来、再び注文する事になることは間違いない。