内閣が会食の際にはマスクを着用という方針を出そうとしているので、入手難になるかもしれない前に購入してみました。装着の違和感は驚くほど皆無です。
(もっと大掛かりで高価なものも購入してみましたが、ちょっと使う気になれない大げさすぎるものでした。-使用時のことしか考えられておらず、気軽に持ち運べるようなものではなかった-)
フィルター構造の「マスク」と比較すると、水滴微粒子をシート表面に付着させることで撒き散らすことを防ぐ効果は極めて限定的と思われますが、何もなしで周囲に撒き散らすよりは、このシールドで範囲を狭く留めることには意味があると思います。
(俗に言うミスト感染(限定的空気感染)に対する効果はほとんど無いと思われますが、飛沫感染に対する効果はそれなりに期待できると思います。)
この商品、1枚のシートを型抜きした単純な構造ですが、鼻の部分の工夫は「なるほど!」と思わせるものです。
持ち運びはゴム紐だけ通しておいて、鼻あて部分を現地で組み立て、終了後に再度外すといった対応が簡単に出来るのが良いです。
また、価格もお気軽に買える価格です。
(真似て自作する方がコストは高くなるのではないでしょうか。)
昔からある顎部分で固定するマウスシールドは、息を上向きに撒き散らすことになるので、特に狭い室内などでは逆効果(特に咳やクシャミに対しては逆効果だと言われています)だという検証結果が報告されていたりしますが、これは吐息を下向きに曲げるので随分とマシではないかと思われます。
特に酔っ払った人はどんどん声が大きくなり、目に見えて唾を飛ばしまくるわけですが、少なくともこういった大きな水滴を他人の料理にばらまかずに自分の手元の自分の料理に集中して撒き散らすことになるでしょうから、他者への感染を(何も無しよりは)ある程度低減させる効果(1か0かではありません)は期待できるのではないでしょうか。
(通常の呼吸でも撒き散らしている微細水滴に対しては効果がないと思われますが。-例えばインフルエンザでは、通常の吐息でもウイルスを大量に空気中に撒き散らすのだそうです-)
なお、マスク(医療グレード等を除く)は、そもそも「他人からうつされないように防ぐ」効果はほぼゼロで、「他人にうつさないようにする」ためのものですので、後者の観点でのみのレビューです。