まず、結論から言うと、値段の割には便利です。最大の目的はカセットテープの音源をデジタル化することですから、使いやすさが一番のポイントかと思いますが、付属のソフトは必要最小限の機能で、やや取説が不親切ですが、使う上での不便はほとんど感じませんでした。
オートリバース機能、無音部分を感知して自動的に別ファイルにする機能(無音の時間も選べる)、USBから電源が取れる、MP3、WMA、WAVからファイル形式が選べる、ビットレートが選べる、などはうれしい機能です。
ワウフラッターは確かに感じられますが、値段相応でしょう。ピアノのような減衰音でなければ目立ちません。当時のテープにはほとんどドルビーBかCのノイズリダクションがかかっていますが、このプレーヤーにノイズリダクションのかけられたテープの再生機能はありません。しかし、それほど音質の違いは感じませんでした。ポジションもノーマルのみですが、ハイポジションのテープはまだ使ってないのでよくわかりません。ワウフラッター0.1%以下、周波数特性20ヘルツ~20,000ヘルツ、2モーター、3ヘッドなんていうカセットテープ全盛のころの高級デッキと比較しなければお買い得だと思います。
私が気になるのは耐久性です。手持ちの数百本のテープのデジタル化が完了するまで使えればいいのですが。