今日の一枚
「Chet」 Chet Baker 1958、1959年1950年代アメリカ西海岸で人気を博した
トランぺッター チェット・ベイカーは
50年代後半拠点をニューヨークに移した後も
イーストバッパーにも負けない
ブライトでクリアな演奏を披露しました。
ただ日本ではトランぺッターとしてより
中性的な魅力の歌手として人気があり
なんとなく軟弱なイメージがあるようですが・・・。
ニューヨークで録音されたこのアルバムは
スロー・ミディアムテンポのバラードが選曲されていて
日本人が持つ彼のイメージに近い仕上がり。
耽美で儚く それでいてしなやかな演奏は
黒人トランぺッターには真似できない彼の個性。
バリトンサックス ギター フルートと合わせる楽器も巧妙で
抑制のきいた そして統一された世界観の元
チェットの演奏を引き立てています。
それもこれもリバーサイドレコードの名物プロデューサー
オリン・キープニュースの目論見通り。
プロデュースとはこういうことなのだと実感する一枚。。。
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