フレーバービールが多い台湾のお酒事情
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フレーバービールが多い台湾のお酒事情

フレーバービールが多い台湾のお酒事情

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こちらは台湾ビールです。
台湾ビールは日本統治時代の1919年に日本人が設立した醸造会社「高砂麦酒株式会社」が始まりです。1920年に高砂麦酒として販売を始めたそうです。戦後は中華民国に接収され現在の台湾啤酒として売り出しました。以後2002年までビールの販売は専売制で台湾啤酒だけしかありませんでしたが20年前に自由化となりました。でも、ビールの種類というよりアルコールの種類が少ないんですよね。コンビニで売っているビールは台湾啤酒と輸入品だけ。輸入品は中国と日本のやつです。

こちらは台湾ビールのクラシック。スタンダードよりも少しだけ安いです。口当たりは軽く南国ビールっぽい感じ。料理の邪魔をしないと言えばよく聞こえますが日本の発泡酒に近い味。クセがないため飽きない味ですがもっとパンチが欲しいです。

でもこの二択しかないんです。

いろんなビールを飲みたいけど数が少ない。そんなわけで滞在中は専らクラシックの台湾ビールを飲んでました(ちょっと安いから)。日本だとビールの種類が多いし発泡酒も含めるとかなりの数になります。さらに酎ハイもありますからね。日本はアルコール大国のようです。

でもこういうのが台湾にはあります。日本でもフレーバービールはありますが今のところそこまで人気になっていません。酎ハイがあるのでわざわざフレーバービールを選択する人がいないのでしょうが台湾では結構メジャーのようです。私自身あまり好きなジャンルではありませんが、普段飲まないので今回は色々飲んでみます。

ビールメーカーは台湾啤酒を出してる台湾煙酒株式会社。とりあえず手に取ったのはパイナップルフレーバーのやつです。

台湾と言えばパイナップルの名産地。元々台湾のパイナップルは中国へ輸出していましたが2021年に害虫が検出されたってことで輸入停止となりました。害虫の検出は口実でただ単に中台関係があまり良い状態じゃないのでしょう。このようにして台湾のパイナップルは宙に浮いていたのですが、それを日本が受け入れていました。2021年以降台湾パイナップルの日本への出荷量は8倍になっているようです。これまでパイナップルといえばフィリピン産でしたが、台湾産のも美味しいってことで日本でも消費されています。

アルコール度数は2.8%。果汁は5%です。フレーバービールなので当然甘め。パイナップルの味がしっかりしています。ビールっぽさはあまり感じられません。

こちらはブドウのフルーツビール。度数は2.8%で果汁は6.5%。ほぼファンタみたいな味。ファンタを少し薄めた味で結構甘め。

よくあるフルーツビール。ビールのようにグビグビ飲めないんです。
ビールが苦手な人には甘くて飲みやすい。でもビールが好きな人はビールっぽさが弱いためあまり好んで飲まないかも。私はどちらかというと後者側の人間。ただビールとして飲むのではなくカクテルって認識であれば飲めそうです。

こちらもフレーバービールですが少し変わっています。こちらのビールはタイフーブルーイングっていうブルワリーが出しているフレーバービール。
タイフーブルーイングは2013年創業。まだ10年ちょっとしか経ってない比較的新しいビールメーカーです。そもそも自由化されたのが2002年ですからね。
このビール、ロングアイランドアイスビールってなっています。ロングアイランドアイスティーってカクテルがあります。そのカクテルは紅茶を一切使わずに紅茶の味がするカクテルで飲みやすいんですが度数は高め。4大スピリッツのジン、ラム、ウォッカ、テキーラのすべてを使うロングカクテルですがアルコール度数は20%くらいとかなり高めのカクテルです。

このビールも度数9.99%とビールにしては少し高め。そのため飲み方はロックで飲むそうですが、残念ですが氷が用意できる環境ではないためストレートで飲みます。

原材料は水と麦芽、ホップに酵母、砂糖にレモン果汁です。度数の高いビールって醸造アルコールを添加するもんですが、こちらのビールはそれをしてないようです。

ビールの苦みと砂糖の甘み、それにレモン。レモンの酸味がロンアイっぽい味わいになっています。ビールじゃないけどこれはおいしいです。

ってわけで同じメーカーのやつをもう一つ飲んでみました。含情麥麥(ハンチンマイマイ)ってビール。「麥」は中国語で麦って意味。「含情」は愛情深いって意味。
「mugicha black tea」って書いてあります。そしてヤカンの絵が描いてあります。これ、麦茶でしょう。

味は甘め。麦茶に砂糖入れちゃうヤツ。でも麦茶っぽくありません。

原材料は麦芽とホップ、それに紅茶抽出液。紅茶ってことは紅茶味のはずですがどちらかというとコーヒーに近い味わい。この理由は紅茶の種類が関係しているようです。

こちらのビールに使っている紅茶は「古早味紅茶」っていう台湾古来から飲まれている紅茶の一種のようです。古早味紅茶には漢方の決明子を入れるんだとか。そして決明子はコーヒーのような苦みがあるそうです。

麦茶っぽいけど紅茶であって珈琲の味。ビールっぽさゼロですが濃厚で美味しいです。

台湾は屋台に酒が置いてないんです。そんなわけなんでテイクアウトしてホテルで晩酌。今日のアテはルーローハン(ご飯アテにしちゃうヤツ)。

タイフーブルーイングのビール、色々挑戦していていいですね。どうやら台北市内に直営店があるようです。

ってわけで行ってきました。場所は大安区にある忠孝復興。こちらに直営店のブルワリーがあります。

人気はスタンダードのドラフト、次いでIPA。三番目はコンビニで売ってたロングアイランドアイスビール。スタンダードを飲むべきですが私はIPA一択です。

柑橘系っぽい味わい。苦みはありますがすごい苦いってわけじゃない。最近のIPAは「苦くしておけばよいだろ!」みたいなビールもあって、クソまずいのに1000円くらい取るブルワリーもありますが、こちらのビールは味がまとまっています。まぁパイントで1500円するので懐が痛いのですが、それに見合った味です。やっぱりビールって苦いだけじゃダメなんですよね!

追加でオーダーしたのはイングリッシュビター。明らかに苦みがありそうな名前。でもそこまで期待した苦みはありませんでした。

台湾にはラム酒があるので飲みたかったんですがボトルで買うと結構いい値段がします。そのためバーに飲みに行くつもりでしたが結局行かずじまい。飲みに行ったのはこのブルワリーだけでした。

コンビニで買ってホテルで飲むのもよいけど知らない街の知らない酒場で飲む酒もいいですね。こちらの店は英語が通じるので不便はありません。私は英語が話せないので身振り手振りでしたが海外の酒場を巡るのも楽しそうです。

こんな感じで台湾には美味しいビールはありますが、日本のように安く手に入らないです。やっぱり手をかけたものはそれなりの値段がするわけです。もっと安く、早く酔いたいのならば焼酎を飲むしかないですよね。台湾にも焼酎文化があり、こちらで飲まれるのは高粱酒です。ある種の白酒で種類が結構あるようです。こちらは金門高粱酒。度数は38%のを買いました。

白酒ほど臭みは強くなく華やかです。味は泡盛に近い感じ。中華圏なので中国と同じだと思ってましたが台湾の焼酎はけっこういいかも。まじで中国のはいただけませんでした。中国の白酒はまずいとかじゃなくヤバいんです。

【アルコード】中国人的安酒蒸留酒「白酒」は不好吃
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ウイスキー、ラム、ジン、ウォッカ、テキーラ。あとは焼酎。 蒸留酒を飲むってなると大体この辺りでしょうか。日本だ

前に買った中国の白酒。蓋が明らかにおかしかったんですよね。キャップを開けるときにパキッて音がしないんです。開封確認リングが外れてないんです。中身がすり替えられる仕様になってました。それに比べると台湾の高粱酒はおいしいです。

また台湾のお茶が美味い。滞在中コンビニでペットボトルのお茶を買っていたんですが、どれを飲んでも美味しいし、全部味が違う。日本だと緑茶は大体似た味ですが台湾では違います。

そして高粱酒のお茶割りもできる。この飲み方は現地じゃなきゃできないですよね。

ってわけで別の高粱酒も買ってみました。少し安めの高粱酒。度数は58%と高め。台湾人だって酔いたい時はあるんです。

パキッてならない蓋!開封確認リングが外れない!

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