一冊でわかるスイス史 世界と日本がわかる国ぐにの歴史
一冊でわかるスイス史 世界と日本がわかる国ぐにの歴史/踊 共二 監修
2024年5月30日/208ページ
目次:スイスの誕生 同盟国家の強化と拡大 宗教改革と内部分裂 近代国家の成立 新しい国づくりと世界大戦 スイスの現在と未来
ハイジ、チーズ、チョコレート、腕時計、アルプスなどでなじみのあるスイスについて、その歴史を辿ります。意外にも建国は1648年です。
スイスといえば永世中立ですが、基本的に「国民皆兵」です。
男性には検査に合格すると20歳から34歳まで断続的に兵役(訓練)が求められます。(16ページ)
訓練自体は50歳まであるようですが、いずれにしても近世までの主な産業のひとつが「傭兵」だったことも関係しているようです。
また、バチカンの警備はスイスの衛兵が行っているそうです。
スイス人ひとりあたり年間チョコレート消費量はおよそ10キログラムで、これは日本の約5倍です。(107ページ)
たいへんな量だとは思いますが、これも習慣になっているのでしょう。
ただし、砂糖がどれだけ入っているか気になるところですが、スイスの人たちの健康状態はどのような状態なのでしょうか。
第二次世界大戦では「中立」だったそうですが。
ドイツとの貿易は継続され、軍需品や精密機械、電気機器などが輸出されます。(略)ユダヤ人の多くは国境で入国を拒否されました。(170ページ)
武装して中立しているからこそ、道義的にはどうあれ、自国にとって有利な施策を展開できたわけですね。
また、ドイツからスイス経由でイタリアへ鉄道輸送が行われていたことも関係していたとのことです。
ただし、戦時中にドイツに協力した人たちは非難され、公職を去ることになったようです。