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ハッとする言葉の紡ぎ方 コピーライターが教える31の理論

ハッとする言葉の紡ぎ方 コピーライターが教える31の理論/堤 藤成
2024年1月10日/208ページ
目次:言葉の散歩に、出かけてみませんか? 想いをめぐらす「物語」を紡ぐ 内面をたがやす「志」を紡ぐ 覚悟をあらわす「実験」を紡ぐ 社会をうるおす「学び」を紡ぐ 未来をまなざす「企画」を紡ぐ


 「言葉を紡ぐ」ということは単なる思考ではなく「行動」であるとする筆者が、そのことに対して苦手意識を感じている人に向けて書かれた本です。
 そして、本書を人生を切り開くための小さな試みとして楽しんでほしいとのことです。



 どこかで聞いたことのあるキャッチコピーが取り上げられています。
ぼくのお父さんは、桃太郎というやつに殺されました。
(2013年度新聞広告クリエーティブコンテスト テーマ:しあわせ/山﨑博司
(39ページ)
 同じ物語でも「ストーリー」は客観的、「ナラティブ」は主観的で個人の意見。
 つまり、鬼の家族にしてみれば、その人間が英雄あってもただ単に父親を殺した人でしかありません。
 こういった人とは異なる目線での発信は、まさに「ハッ」とされられる表現を含んでいますね。



 キャッチコピーを生み出すための実践編で、まずは普通に考えてコピーを書くべきといいます。
 そして、
次に今度はめちゃくちゃ おバカ になって、思いついたものはなんでも書いてみましょう。(152ぺージ)
 最初から「バカ」な言葉だけを追い求めてはいけない、という点がポイントでしょうか。
 バカなアイディアは取り入れるべきだとしても、出来上がったキャッチコピーは理性的にも納得できるものでなくてはならないはずです。
 ということは、いかに意味不明・支離滅裂な言葉を取り入れながらコピーを紡いでいくという、一見、異なる作業プロセスをたどることになりますね



 そして、これを継続していくことの重要性も。
こうした 小さな「試み」を続けていくことで、一歩ずつでもコピーライター目線は確実に身についていきます。(193ページ)
 試みを続けていって習慣にしてしまうということでしょうか?
 その習慣が言葉を紡ぐための「プロ目線」を身につけるということにつながるのでしょう。
 筆者も「たまに偶然のように」ハッとする言葉を見つけることができるといいます。







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