労働組合の看板を掲げてスパイ活動をした罪で起訴された民主労総(全国民主労働組合総連盟)の元幹部3人に、一審で重い刑が言い渡された。民主労総の元組織争議局長には懲役15年、共に起訴された元幹部二人にはそれぞれ懲役7年と5年が宣告された。組織争議局長は、傘下の産別連盟や地域連盟を総括する民主労総の有力ポストだ。韓国の代表的な労働組合の幹部らが北朝鮮の指示を受けて動いていた、という事実そのものが衝撃だ。裁判部は、被告らが海外で北の工作員と接触した後、指令を受けて反政府闘争を繰り広げたことなどを事実と認め「大韓民国の存立と安全を危うくする大きな犯罪」と指弾した。
実際、捜査の過程で被告らの事務室や住居などで発見された北朝鮮の指令文だけでも89件あり、歴代のスパイ事件の中で最も多い。被告らが北に報告した文献類も複数摘発された。2年前のハロウィーン雑踏事故の際に下達された指令文には「逆徒どもの退陣を要求する署名運動、ろうそくデモ、追悼文化祭といった抗議闘争を持続的に展開せよ」という内容もあった。「これが国か」「退陣が追悼だ」など、具体的なスローガンも指定してあり、実際にハロウィーン雑踏事故追悼集会の垂れ幕にはこの文言がそのまま用いられた。北は一味に、平沢米軍基地・烏山空軍基地の施設情報の収集も指示し、そんな北に向けて忠誠を誓う文を民主労総幹部らは作った。裁判部は、これらの内容も事実と認めた。それでも民主労総は何ら謝罪せず、「公安弾圧」だとして「尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権退陣」集会を開いた。
(引用ここまで)
北朝鮮のスパイが韓国には多数潜伏しているのは常識といっていいお話で。
「2024年にもなってなにを言っているんだ」って思います?
まあ、思われてもしかたがないですかね。でも、現実に存在しているんですよ。北朝鮮のスパイが。
といっても北朝鮮から送り込まれた、というわけではなく。
韓国国内の北朝鮮シンパが好んでスパイ行為をしているのです。
「世界最悪の労組」と呼ばれる民主労総はその最大手といっても過言ではありません。
以前も東南アジアで北朝鮮の工作員と会合を持って、指令を受け取っていたことがスクープされています。
「世界最悪の労組」とされる韓国の民主労総幹部、北朝鮮工作員と東南アジアで接触して地下組織結成のための工作資金を受け取っていた……ユン政権成立後に諜報機関が復活したために立件へ(楽韓Web過去エントリ)
これらの北朝鮮工作員と、民主労総幹部との接触があったのが2017年、および2019年だったのですが。
立件されたのは2023年になってから。
なぜなら2017年、2019年はムン・ジェイン政権下だったからです。
対北諜報網の捜査は国家情報院(国情院、旧KCIA)の担当だったのですが、ムン・ジェイン政権下で国情院や機務司令部(キムサ。軍の情報機関。ムン・ジェイン政権下で再編成された)は弱体化されていたために情報を出せなかったのでしょう。
福島関連でも「放射能汚染で怪魚が出現した」等々デマを流せ、との指令が出ていたことが知られています。
日本に抗議しようとしない韓国政府を揺るがそうとしたのでしょう。
あるいはイ・ミョンバク政権下でのBSE騒ぎ(2008年)の時も、デモの途中から北朝鮮が主導していた事実があります。日本の朝鮮大学校の教授だったかが手を出していたとの報道もありましたね。
記事によると、梨泰院で起きたハロウィーンの事故でも同様に北朝鮮からの指令に従っていた連中がいたとのこと。
表面化してはいませんが、セウォル号の時も同様だったのだろうな、とは推測できるかな。
対日関係でも同様に北朝鮮からの指令が飛んでいます。正義連とかその典型例ですからね?
かつて金日成は「日本と米国の『2本のひも』に支えられて韓国という王冠が頭上に載っている。ひもの1本でも切ってしまえば、王冠は吹き飛んでしまう」として「冠のひも戦術」を述べたことがあるそうです。
なんとかして日韓、米韓関係に楔を打とうとしているわけです。
といったわけで日米ともにあるていど韓国との関係にはお目こぼししていた部分があるのです。
韓国はそれにあぐらをかいていたのですが、やりすぎた結果が第1次トランプ政権時代の米韓FTA改革だったのです。
そのトランプが大統領に復帰して、さてどうなるか……といったところ。
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