西鉄創立100周年 記念電車運転中
11月2日は0系新幹線に乗って福岡・博多まで行ってきました。到着後の時間で、九州唯一の大手私鉄である西日本鉄道を訪れました。
福岡市内の西鉄福岡(天神)を起点に、大牟田を結ぶ天神大牟田線を本線として鉄道の運行を行っている西鉄ですが、今年で創立100周年を迎えました。今年に入って磁気カードの記念よかねっとカードが3種類、そして今年から西鉄でも導入されたICカード乗車券「nimoca」でも100周年記念カードが発売され、さらには記念乗車券も発売されました。記念nimocaと記念乗車券は、今年10月に東京・日比谷公園で開催された「鉄道の日」イベント会場に出店した西鉄ブースで入手しましたが、今回福岡を訪れて記念よかねっとカードについても第3弾の現在の西鉄の看板列車特急として活躍している8000形デザインの2枚セットを入手することができました。
さて、今回福岡で入手した記念よかねっとカードは8000形車両の2枚組ですが、このうち1枚は現在天神大牟田線で運転中の100周年記念電車が図柄となっていました。その車両がこの日も運用に就いていましたので、撮影してきました。
西鉄100周年記念電車になった8000形 8011F 2008年11月2日 西鉄二日市で筆者撮影
福岡方先頭車8016 2008年11月2日 西鉄二日市で筆者撮影
100周年記念電車は8000形8011Fにラッピングが施され、その外装は100年の歴史年表としてデザインされたものになっています。今回は撮影だけで乗車まではできませんでしたが、車内は100年の歴史を振り返るものになっているとのことです。
後追い 2008年11月2日 西鉄二日市で筆者撮影
西日本鉄道は九州電気軌道として1908年に創立され、1911年に今では全線が廃線となってしまった現在の北九州市内の路面電車を開業させたのが始まりで、現在の本線である天神大牟田線は、九州鉄道が1924年に福岡~久留米を開業させたのが始まりです。第2次大戦中の1942年に、九州電気軌道・九州鉄道・福博電車(福岡市内線・現在は全線廃線)・博多湾鉄道汽船(現在の貝塚線、及び合併後国有化され現在のJR香椎線)・筑前参宮鉄道(合併後国有化され勝田線となったが1985年に廃線)が合併し、九州電気軌道が存続会社となり社名が西日本鉄道となりました。その後は軌道線などをはじめ廃線も多く発生しましたが、福岡県を中心とする鉄道およびバス会社として、大手私鉄に数えられる企業に成長しました。
福岡県内の鉄道・バスを中心に発展してきた西日本鉄道、100年という長い歴史を歩んできました。これからも次の100年へ、沿線地域と共に発展していくことを感じさせる記念電車であったと感じます。