桜の山へ 近鉄南大阪・吉野線の特急車
関西への旅行記、9日は橿原神宮前にやってきました。この駅は京都・奈良方面からやってきた橿原線の終点であるとともに、大阪阿部野橋から桜の名所として知られる吉野を結ぶ南大阪・吉野線との乗り換え駅になっています。南大阪・吉野線でも特急が運転されていますが、この路線は近鉄の路線網形成の過程で合併して近鉄線となったことから、大阪線などとは線路の幅が異なり軌間1067mmの路線となっています。このため、近鉄特急ネットワークにおいては、大阪阿部野橋から吉野方面に向かう特急に対して、京都から橿原神宮前に向かう特急が「吉野連絡」として運転されており、橿原神宮前で南大阪・吉野線の特急に接続するダイヤになっています。
南大阪・吉野線の特急列車、その看板車両となるのが26000系という車両になります。橿原神宮前で留置の状態でした。
「さくらライナー」の愛称がある26000系 2010年8月9日 橿原神宮前で筆者撮影
26000系はこのようないでたちで「さくらライナー」という愛称があります。時刻表でもこの車両を使用する列車にはその旨の記載がありますので、選んで乗車することは可能です。
留置線で京都からやってきた30000系「ビスタEX」と並ぶ26000系「さくらライナー」 2010年8月9日 橿原神宮前で筆者撮影
さて、南大阪・吉野線でも先の記事のとおりで新型車16600系「Ace」が導入されました。この路線の特急車も老朽化が進んできたことから置き換えられていくのですが、こんな車両にも出会いました。
南大阪・吉野線の特急として活躍してきた16000系 2010年8月9日 橿原神宮前で筆者撮影
この車両は16000系と呼ばれる車両になります。南大阪・吉野線の特急マークは貫通路に収まるホームベース型という特徴があり、今も残されています。この路線系統ではこの後も大阪線などの1435mm路線において「サニーカー」や「ACE」に相当する車両が導入こそされていますが、いすれも少数のようです。
南大阪・吉野線の始発駅となる大阪阿部野橋駅はJR天王寺駅前にあります。ここから桜の名所吉野を結ぶ特急として活躍しているこれら車両、こちらも近鉄特急のラインナップに欠かすことができない車両であるかと思います。