石原都知事、シンドラーエレベータ社の「責任は大きい」




シンドラーエレベータ社のカタログ


以下、報道から。

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2006年6月9日20時25分

石原都知事、シンドラーエレベータ社の「責任は大きい」

　死亡事故を起こしたシンドラーエレベータの対応をめぐり、東京都の石原慎太郎知事は9日の定例会見で「外国でも死者が出ている。責任は大きい。製造者の責任で事故の情報を開示するべきだ」と述べた。

　石原知事は、シ社がエレベーターの保守管理会社に機器のメカニズムを十分に伝えていなかった可能性がある点を指摘し「不親切だし無責任。東京では公共施設でのシェアが高いが、安かろう悪かろうでは困る。エレベーターが急上昇したり急落下するのは密室の恐怖で、明らかに欠陥商品だ」と述べた。

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　当然のコメントだろう。誰も普通に考えることだ。普通じゃないのがシンドラーエレベータ社だ。本社CEOのコメントも発表されたが、日本法人とほとんど変わらないコメントで、責任逃れに終始した。その内容は、メンテ会社へ間接的な批判と使用者に対する批判、特に使用者に対しては使用方法に原因があるとのコメントだった。

　メーカーは一回工事設置してしまえばお終いなのか？と問いたい。メンテ契約が他社に移ろうと、自社の製品を使用し、自社で工事設置したものではなかったか？事故が起きてから「使い方が悪い」って言われても、全く説得力が無い。責任転嫁も甚だしい。

　強制捜査時にシンドラーエレベータ社は、「弊社のメンテの行われていない14ヶ月～～」云々というコメントを出していたが、実際はシンドラーエレベータ社がメンテ契約されていた時期にもトラブルがあったという。全然話が違うのではないか？シンドラーエレベータ社がメンテされていた期間内に、故障や事故が全く無いのなら、その言い分も少しは納得できるかもしれない。しかし、「14ヶ月」以前にもたくさんの問題があったならば、それは詭弁にしか過ぎない。

　ここまで国民感情を害してしまったら、もう日本では生き残れないだろう。素直に非を認め、各方面に謝罪し、刑事責任・行政責任・民事責任を全うし、日本から撤退すべきだろう。とにかく情報開示して誠意を見せることが第一の手段だろう。そして、マスコミに対しても、取材に応じるべきだろう。ここまで信用を失墜してしまったので、もう遅いだろうが、無視を決め込むよりは良いだろう。いつまで我関せずを貫き通すつもりなのだろうか・・・。

　それともうひとつ、メンテ会社のエス・イー・シーエレベーター社の責任も重大だ。シンドラーエレベータ社ばかりに目が行きがちだが、現在のメンテナンス契約がエス・イー・シーエレベーター社なのだから、事故を起こした責任を免れることは出来ない。エス・イー・シーエレベーター社のメンテナンス料金は、他のメーカー系の料金の半分以下ということだ。それが全て良いのか悪いのか簡単には判断できないが、少なくとも今回の事故現場では悪い方向に行ってしまったことが、このような結果を生んでしまったのではないだろうか？

　そんな安くても本当に大丈夫なのか？保守社員のスキルはどうなのか？コストを下げるのは良いことだが、必要な部分まで削ってしまっていたのではないか？数々の疑問も生じる。また、この会社はメーカー系からの評判も良くないようだ。それはそれまでの相場を壊したことに対する反発もあるだろうが、そのサービス内容を疑問視していた業界人がたくさんいたことも事実なのだ。





　

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