「The Dark Horse Years 1976-1992」 ジョージ・ハリスン 2006年3月13日記事再投稿
2012年 02月 26日

このセットは、ジョージがアップルを離れ、ダークホースレーベル移籍後のアルバムをリマスターして音質を向上させ、尚且つ何曲かのボーナストラックを加えている。それらのアルバムの他に1991年(平成3年)のライヴ映像と彼のPVを収録したDVDも付属している。
セットの内容は以下の通りだ!
1.Thirty Three & 1/3(33 1/3)
2.George Harrison(慈愛の輝き)
3.Somewhere In England(想いは果てなく~母なるイングランド)
4.Gone Troppo(ゴーン・トロッポ)
5.Cloud Nine(クラウド・ナイン)
6.Live In Japan(ライヴ・イン・ジャパン)
特に思い出深いアルバムは、1枚目の「Thirty Three & 1/3(33 1/3)」で、この作品は小生が中学校2年生のときに発売され、初めてジョージの作品をリアルタイムで聴いた作品だ。以前のヒット曲の「My Sweet Lord」や「Give Me Love」は聴いていたが、リアルタイムで聴いたわけではなく、後で知った曲だったので、もちろん好きな曲だったが親しみを持てる曲とまではいかなかった。
「Thirty Three & 1/3(33 1/3)」は、イギリス本国では1976年(昭和51年)冬の発売だったと記憶している。日本での発売は1977年(昭和52年)に入ってからだと思う。確か、ウィングスの3枚組ライヴ盤「Wings Over America」も近い時期に発売されたはずだ。
その中でも一番の曲と言えば、「This Song」 だ。1976年にジョージは、「My Sweet Lord」の盗作疑惑裁判で負けてしまっていた。その裁判を皮肉った歌詞が興味深い。歌詞の英語を訳して内容を理解しながら聴くのが面白い。ヒマがある人はぜひ実行してみて欲しい。
ジョージのユーモアのセンスが少しは理解できるはずだ。この曲のPVも裁判所が舞台になっている。昔見たPVは古いフィルムで音質も画質も良くなかったが、このアルバムのDVDに収録されているものは最高のクオリティーだ。
DVDに収録されているPVで、「Crackerbox Palace」という、やはり「Thirty Three & 1/3(33 1/3)」に収録されている曲があるが、映像を観てみるとあのラトルズのニール・イネスが出演している。当然モンキーパイソンつながりなのだろう。この頃のジョージのPVは明るい雰囲気でユーモアに溢れている。曲自体も非常に秀作ばかりだ。
DVDの収録内容は以下の通り。
01.Interview
02.This Song
03.Crackerbox Palace
04.Faster
05.Got My Mind Set On You - Version I
06.Got My Mind Set On You - Version II
07.When We Was Fab
08.This Is Love
09.Taxman
10.Cloud Nine
11.Devil's Radio
12.Cheer Down
13.Shanghai Surprise
14.Someplace Else
15.Hottest Gong In Town
小生の本音を言わせてもらえば、ジョージのソロ時代は、ジョンよりは良い曲を残していると思う。小生はポールやジョージのソロアルバムはよく聴くが、実はジョンのソロアルバムは殆ど聴かない。これはジョンを否定しているのではなく、音楽的にポールやジョージの曲の方がただ単に好きな曲が多いだけということだ。
ビートルズ解散以降、押さえつけられていた才能が開花したジョージの曲は馴染みやすいメロディや楽しいPVでそれまでのイメージを払拭していったし、ポールはウィングスで大成功した。しかし、ジョンは・・・・。小生はハッキリ言って某婦人の操り人形と化していたと思う。一人で音楽活動をして欲しかった・・・。
ジョージ復活の5枚目の「Cloud Nine(クラウド・ナイン)」は傑作アルバムだ。ジョージの生涯最後の1位獲得曲「Got My Mind Set On You」のPVも2ヴァージョン収録されている。
この曲以外にも幻の名曲「Shanghai Surprise」のPVまで収録されている!この映画「上海サプライズ」というマドンナ主演の作品を観たことはないが、「Shanghai Surprise」を始めとした曲は、結構小生にはイケる作品群だ。正式なサントラがリリースささればぜひ聴いてみたい。
そして、1991年ただ一度の日本公演のライヴCDもSACDのハイブリッド盤である。SACDとは現行CDとは比較して、はるかに音質が良いし、5.1chで音声を収録することもできるので、一度SACDで聴いてしまうと、元のCDで聴けなくなってしまう。
その5.1chで日本公演の音を聴くことができる。もちろん普通のCDのフォーマットとのハイブリッドなので、一般のCDプレーヤーでも聴くこともできるし、それはリマスターされたものなので、過去発売された同じCDより確実に音質は上がっている。
まるですぐ近くで演奏しているように聴こえる。5.1chというのは本当に素晴らしいと思う。現行CDフォーマットはもう止めてSACDに移行して欲しいくらいだ。
小生は1991年12月14日の東京ドーム公演を観に行った。ファイナルだったので、かなり盛り上がっていたと思う。最期は息子のダーニが出てきて、「Roll Over Beethoven」を父親やエリック・クラプトン達と演奏したのだ。まだ小さい子供だった。
このBOXセットは8枚組の大作だが、実際バラで買うよりは安く買えるはずだ。それに一番の魅力は「普通のCD」ということだ。ジョージの国内盤はほとんどCCCDの状態なのだ。再生機器類に悪影響を及ぼすCCCDで聴くことは非常にリスクが大きい。健全な市場に戻すために、本当のジョージファンなら旧規格CDを入手するか、このセットを入手されることをすすめる。





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