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2004年 08月 19日
2000年代に入ってホラー映画はどうかわったか? 70年代オカルト、80年代スプラッター、90年代サイコホラーとホラー映画は時代とともに姿を変え、20世紀はホラーという映画のサブジャンルのなかにあって数々の名作と、それ以上の駄作を生み出した。 世紀が変り、現代の2000年代、ホラーは映画のメインジャンルと化した。 20世紀にホラーが残した多くの功績が認められ、ホラーは特殊なジャンルからメインストリームで通用する高い地位を獲得した。 常に劇場公開映画には必ずといっていいほどホラーが1本から3本以上ラインナップしている。 ホラーはマニアックなものから、もっと身近で一般的なものになったと言える。 B級ローバジェットの映画が主流だったホラーは、今は多額の制作費をかけた大作が次々と生み出される。 そしてそんな状況はホラーファンにとって嬉しい反面、なにかが物足りない感じを拭えない、そんな状況である。 たしかに高い制作費で作られたホラーを毎月新作が見られるのは嬉しい。 しかし、そんな現代のホラーには、以前のホラーがもっていた、いかがわしさやどす黒いパワーが失われてしまっているように感じる。 低予算ながら、異常なテンションと狂気をそなえていた作品は姿を消し、誰もが安心して見れるファミリームービー的な様相を示し始めている。 ホラーのいかがわしさ、グロテスクさ、キワモノ、ゲテモノ感覚に惹かれていた古くからのホラーファンには、今のホラーはやはり物足りない。 そんな中で過去の名作ホラーをリスペクトするという動きも数多く見られる。 当時はゲテモノ映画として軽視されていた作品がいまや名作として見られている。 「悪魔のいけにえ」のリメイク、「テキサス・チェーンソー」 「ゾンビ」のリメイク、「ドーン・オブ・ザ・デッド」 また80年代ホラーヒーローの復活と競演「フレディVSジェイソン」など。 これらの映画は、名作にふさわしい評価を下していると言え、正しい行為であると同時に、新しいホラーを作るスキル不足のため過去の遺産にすがっているとも言い換えることが出来る。 20世紀の遺産、2000年はホラーをそう捉えているようだ。 また21世紀に入り、急速に発展したインターネット上では多くのホラーサイトが生まれ、20世紀ホラーの話題、記事があふれている。 名作はあっという間に語られ尽くされ、今は当時は評価されなかった作品に光を当て、再評価するという動きがホラーサイトの主な活動となっている。 ネットにより、広く名前が知られるようになった過去のマイナー作品群。 「サンゲリア」、「デッドリースポーン」などはネットの力によりホラーファンのなかでは知らぬもののいない有名ホラーとなる。 また80年代ホラーバブル時に大量にリリースされたクズホラーの数々。 ネットがなければこのまま埋もれていく一方である作品が、掘り出され、紹介、批評されている。 俺はこうした80年代クズホラーについて書かれたサイトを見るのが楽しくてならない。 80年代、ビデオレンタルショップの片隅で、横目でチラチラと見ていた得体の知れない映画の数々をネットによって新たに知ることが出来る。 それらはクズであることには代わりないが、「20世紀の遺産」といものとして、あらたなる価値観のもとに語られている。 2000年代においてはホラーの見方が当時とはまた違っている。 クズはクズとして、それなりに評価し、愛している。 そんなクズホラーファンとクズホラーサイトが数多く現れたのも2000年代におけるホラーの状況の1つであろう。 21世紀になってからのホラー状況は、ホラーを「20世紀の遺産」とみなし、再評価、リスペクトしている状況と言える。 そんななか作品は以前以上に大量に作られるものの、これぞ新世紀のホラーと呼ぶべき新しいホラーの登場はいまだ始まっていない。 ホラーについての高い評価とネットによる情報量の多さが、今後どうホラー映画に繁栄されていくのかまだわからない。 俺は2000年代はけっしてホラーにとって悪い状況ではなく、まだ始まっていない状況だと思っている。 20世紀ホラーを評価、研究しつくした後に生まれる新世紀のホラーの登場を、俺は心待ちにしている。 きっと現在の恵まれた状況の中にいる、多くのホラーファンの中から、優れたクリエイターが誕生することを信じている。 もうほとんどのホラーファンは気づいている。 本当に優れたホラー、恐ろしいホラーはゲテモノと呼ばれ、蔑まされ、低予算の制約の中から生まれる、どす黒い狂気によって生まれるものだと言うことを。 そうしたことに自覚的なファンの中から、きっと21世紀を担う、狂った才能が生まれてくれるだろう。 最後に マニアックさが失われた2000年代ホラーだが、それはそれで俺は好きでもある。 安心して見れるホラーはたしかに過去のホラーにあったいかがわしさは失われたものの、気軽に楽しめるエンターティメントとして結構楽しめる作品も多いのは事実。 「バイオハザード」、「ブレイド2」、「スパイダーパニック」、などなど 俺はかなり楽しく見ていたし、好きな作品である。 近日公開を待つばかりの新作「エイリアンVSプレデター」や「エクソシスト、ザ・ビギニング」なども、過去の遺産の食いつぶしといってしまえばそれまでだが、やはり古くからのホラーファンとしては、やはり楽しみであり期待してしまう。 新たなホラーが生まれるまでの間、当分退屈しなくてすみそうだ。 状況はそう悪くない。
by pulog
| 2004-08-19 13:23
| ホラー
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