プログ

ヒューマンリーグがあんまりにもよかったんで、もっとエレポップを聞きたくなって、今度はニューオーダーのベスト盤をレンタルしてきた。
しかし、ニューオーダーってなんでこんなに何種類もベスト盤を出すかねえ？
2枚組みのベスト盤「サブスタンス」だけじゃ飽き足らず、このベスト・オブ・ニューオーダーをはじめ、他２，3種類くらいベスト盤出てるんじゃなかったかな？
この前タワレコ行った時も横長の箱入りの見たことの無いニューオーダーのＢＯＸセットが売っていて、まさか新譜か？と思って手にとって見たらこれまたベスト盤。
いったいベストばっかしいくつも出してどうするつもりなんだよ。
そんなの出してる暇があったら新譜出せや。
ベスト盤っつっても大体内容はどれも似たようなもんだろうに。
収録されてるのは大体決まってるでしょうよ？
「ブルーマンデー」、「パーフェクトキッス」、「トゥルーフェイス」、「ビザール・ラブ・トライアングル」、「１９６３」、「リグレット」、「シーヴス・ライク・アス」、あとワールドカップのイングランドの応援歌になった「ワールド・イン・モーション」か？
他にはまあデビューシングルの「セレモニー」が入ったり入らなかったりと、まあそんな感じで残りの曲は別にヒットしたわけでもないものを気まぐれでおり混ぜてるだけで、はいベスト出来上がり、って感じじゃん。
しかし上記に挙げた曲はみんな極上のエレポップでファンにはたまらんものばかりだが。
かくいう俺も上記の曲がみんな入ってるアルバムともなると嬉しくて昇天してしまいそうになるが、しかしだ！
たとえそうであっても似たり寄ったりの内容のベストばっかし、そんなに何枚も出すなっつーの！
まったくもうプンプン！！！
なんて言いながらもこの「ベスト・オブ・ザ・ニューオーダー」をワクワクしながら再生してみた俺。
正直「サブスタンス」とだいぶ曲がかぶってるのだが、１，２，３曲目に収録された「トゥルーフェイス」、「ビザール・ラブ・トライアングル」、「１９６３」は新録音のバージョン違い。
「トゥルーフェイス」は人気の高い曲だが俺はそんなに好きな曲ではないのでどうでもいいが（しかもトゥルーフェイスってアルバム1発目に持ってくる曲じゃないと思うんだけどなあ）、しかし「ビザール・ラブ・トライアングル」と「１９６３」はめちゃくちゃかっこいい！
ここでもうすでに昇天しそうになるが、続けざまに4曲目が「リグレット」だなんてもう反則よ反則！
「リグレット」、じつはこのとき初めて聴いたのだが、後期ニューオーダーの名曲と誉れ高い傑作でかっこいいったらありゃしません！
エレポップ度は低いがギターポップマニアにはたまらないキラーチューンだ！
「リグレット」は「サブスタンス」発表以後に作られた曲なので「サブスタンス」聴いてる俺にもこの曲の収録は嬉しい。
つづく「ファイン・タイム」は、まあどうでもいい曲なんだけど、その次に「パーフェクト・キッス」が来るんだから、俺もう死んじゃいそうです！
「パーフェクトキッス」最高！
しかも「サブスタンス」収録の冗長なエクステンデットバージョンじゃないのがいい。
ギュっとひきしまった感じで「サブスタンス」よりも気に入りました。
つぎの7曲目シェル・ショックはどうでもいい。
が8曲目「シーヴス・ライク・アス」、別名「夢盗人」は俺にとって思い出深い大好きな曲。
これまでのハイパーテンションな曲調から一転してまったりとした雄大な美しいナンバーである。
これは高校の頃、友達が誕生日のプレゼントに１２インチシングルをくれたんだよなあ。
すごく嬉しかったけど、今考えると男の友達が誕生日にプレゼントなんかくれるもんなんだろうか？
もしや、高校のときに俺にこのレコードをプレゼントしてくれたあいつはモーホーで俺に惚れてたんだろうか？？？
いやいや、深く考えるまい。
とにかくこの曲は最高だ。
そしてつづく3曲はアルバム「テクニーク」収録曲で、「サブスタンス」には未収録。
実はニューオーダーを一躍メジャーにしたアルバム「テクニーク」が俺にはどうもハウス、ダンス色が強すぎてあまり好きじゃなくて聞いていないのだが、これに収録された「バニシングポイント」、「ラン（２）」、「ラウンド＆ラウンド」という曲は悪くない。
特に「ラン（２）」は「権力の美学」のころの初期ニューオーダーを彷彿させて、実にかっこいい！ピーター・フックのベースが最高だ。
で、このアルバム、あと数曲収録されているのだが残りの曲は、全部どうでもいい。
「ブルーマンデー」はなぜ、オリジナルバージョンじゃなくて88年のリミックスバージョンなんかを入れたんだろう？
なんか妙にディスコっぽくなってかっこ悪い。

このベスト盤、さすがといえる名曲ももちろんあるが半分くらいがどうでもいい曲だ。
どうもベストの基準がわからない。
初期の曲がまったくないのも納得がいかない。
半分のどうでも言い曲を全部削って、代わりに、デビュー曲「セレモニー」、ファーストアルバム「ムーブメント」からは「ドリーム・ネバー・エンド」、そして「権力の美学」から何曲かとオリジナルバージョンの「ブルーマンデー」を収録してくれたら完璧なのに。
ベスト盤何枚も作るのもいいけど、本当にベストと呼べる曲だけを収録して欲しいな。
このアルバムの点数は50点。
でも「ビザール・ラブ・トライアングル」、「１９６３」、「リグレット」、「パーフェクトキッス」、「シーヴス・ライク・アス」、「ラン（２）」の曲単体ではそれぞれ100点満点なんだけどね！

ニューオーダー、俺は大好きなバンドだけど、やはり曲ごとに好き嫌いはある。
これはもうしょうがない。