210331-18遥か銀河に手を伸ばし【氷惑星を楽しんで】30-12
ジェルド:元地球保護観察官・オレ・地球の紙の本が好き
「この氷惑星で温泉が出るのか」
オーディス:ジェルドの同僚・俺・種別を問わず女性好き
「おう、ガイド端末に書いてある」
花子さん:全身金色のタイツに
スケルトン家事ロボットを入れたメイドさん。
「ロボット専用銭湯がある〜♪」
AI自動操縦機:宇宙船を操作している人工知能
「隣の宇宙船のAI自動操縦機、
カンツォーネ歌ってる」
これは元地球保護観察官(宇宙検察官でもある)が
地球より帰還する航宇宙のお話。
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210331-18遥か銀河に手を伸ばし【氷惑星を楽しんで】30-12
すると中居さんが
「はい、この氷惑星は生物の居住区域を作る為に、
人口太陽が回っています。
その外れに巨大氷山がございまして
そこに人口太陽の光を集中的に当てまして
氷を溶かして生活用水にしています。
この氷山のある場所の氷には、
温泉成分を含んだ物がありまして
それをパイプで運んで
温泉水として利用しております」
「へぇ、そりゃいい物があったな。
それでここは観光客が多いのか」
オーディスが感心して言うと、
「はい、近くに高度宇宙文明を築いている惑星が
結構ございますので
よく、ご利用いただいております」
「なるほど、決して物好きに開発した訳では
ないのですね」
「そうおっしゃられますと、開拓者たちの魂も
うかばれましょう。
あ、そうそう温泉と言えば
氷の部屋に囲まれてくらげが壁の中を
泳いでいる『くらげの間』がございますので
よろしければお入りになっては
いかがでしょうか」
「それは面白そうですね。
是非、一風呂浴びさせていただきます」
「あら、私ったら行けない。
つい長話をしてお部屋へのご案内が
おろそかになってしまいましたわ。
失礼しました」
「いえいえ、質問攻めにしたのは
こちらの方ですからお気になさらず。
それにしても、このホールも
すごいですね。
床下で金魚が泳いでいるなんて」
「はい、どうしても景色が寒々しい所で
色が白の世界が広がっておりますから、
宿の中だけでも明るく色彩豊かにしたいと
大旦那様と大女将の願いでございます」
そう言って中居さんは俺たちを
部屋へと案内してくれたのだった。
続く
善き事がありますように。
お読みいただきありがとうございました。
宇宙生物ぷりちーぴm(__)m