今回は様々な活用シーンがあるINDEX関数を解説していきたいと思う。
INDEX関数とは?
INDEX関数とは指定した範囲内において、行や列に番号を振ってくれる関数だ。LOOKUP関数やRANK関数と同じ表計算関数の1つで、実務でよく使われている。
例えば、下記のように顧客を売上が多い順に表示させているグラフにINDEX関数でランキングを振る、という形で使われることがよくある
上記のように、最初の行は1から始まって、次の行は2、その次の行は3という形で番号が振られていく。
表計算とは通常の関数と違い、表やグラフで表示した値をさらに計算する関数のことだ。
例えば、顧客区分ごとの売上を表示し、その数値を使って全体の中での売上割合を表示するということが可能だ。
ビジネス上よく使う表計算は簡易表計算という形で用意されていて、下記のように数クリックで使用することができるようになっている。
INDEX関数での番号は表計算の計算方向に向かって振られる
INDEX関数での番号の振られ方に関しては表計算の計算の方向と対象の範囲によって変わってくる。
例えば、下記のように都道府県ごとの顧客ごとに番号を振ることも出来るし、表全体に対して番号を振ることも出来るのだ。
INDEX関数だけでなく、全ての表計算関数は上図に表示されている「次を使用して計算」で指定する計算の対象範囲と方向に沿って計算される。
表計算において
「どの範囲を対象として(表全体なのか、ペイン内なのか)、どの方向で計算するか(下に向かうのか、横に向かうのか)」
を指定する計算範囲と方向の指定はめちゃくちゃ重要だ。
この表計算の計算方向の指定方法を理解すれば、表計算を使いこなせるようになる。
表計算の計算範囲と方向については下記記事に詳細をまとめているので是非参考にして欲しい。
INDEX関数の使い方
少し話がそれたが、次はINDEX関数の使い方について説明したい。
INDEX関数の使い方はめちゃくちゃ簡単だ。
「えっこれだけ??」
と思うかもしれないが、本当にたったこれだけなのだ(笑)。
()の中に何か入りそうなものなのだが、何か入れたらエラーになる。
上記のように非常にシンプルな関数のため、列シェルフや行シェルフに直接書き込んで使うことも多い。
※アドホックに関数を使いたい場合はINDEX関数に限らず、直接入力して使うことはできるが、INDEX関数以外はあまり直接入力して使用することはない
当たり前だが、計算フィールドを作成して使うことも出来る。
私の場合は表計算の計算方向を確認する時にサクッと使いたい場合はシェルフに直接INDEX関数を入力して使い、ダッシュボードに表示させる場合はフィールド名を「No.」とか「Rank」というわかりやすい名称にしたいので計算フィールドで作成する、という使い分けをしている。
INDEX関数の活用シーン
INDEX関数の活用シーンは下記のようにたくさんある。
実務でダッシュボード内に使うこともあれば、Tableauの表計算を使いこなすうえで非常に重要な表計算の方向を理解するためにはよく使われる。
- ランキング表示
- 売上ランキング的な表示
- マークカードのラベルでの表示
- 表計算の方向確認
特に表計算の計算範囲や方向の確認ではINDEX関数は非常に便利だ。
下記は表計算の方向を
- 表(下)
- ペイン(下)
- セル
に指定したものだが、行番号の振られ方が異なるのがお分かりいただけると思う。
実際の計算順序もこの範囲になる(例えば、売上の累計を計算する場合など)。
表計算に慣れていない内は、どういう順序で計算されるかをINDEX関数で一度把握してから、表計算の計算の指定をするとかなり理解しやすくなるのでお勧めだ。
まとめ
今回は表計算関数の1つであるINDEX関数について紹介した。
INDEX関数は実務でよく使う関数の1つだし、表計算を理解するうえで役に立つ関数なのでぜひ積極的に使ってみてほしい。
Tableauの他の関数については下記一覧が参考になるはずだ。