THE CURE について その3 - tomato diary

THE CURE について その3

1973年、ロバート・スミス、ローレンス (ロル) ・トルハースト、マイケル・デンプシーが一緒に演奏するようになった。
この時3人は同じ中学校の同級生で、まだ14歳だった。
1976年、ウエスト・サセックスクローリーでイージー・キュアーが結成された。
ポール・トンプソンを加えて4人組となった。

メンバー
ロバート・スミス ボーカル、ギター
ローレンス (ロル)・トルハースト ドラム
マイケル・デンプシー ベース
ポール・トンプソン ギター

1977年、イージー・キュアーはメロディ・メイカー誌の新人募集に応募し、アリオラ・ハンザからのデビューが決まった。
ところが、アリオラ・ハンザは彼らの楽曲に難色を示し、カヴァー曲をやることを要求した。
イージー・キュアーはその要求を拒否したため、アリオラ・ハンザはイージー・キュアーとの契約を破棄した。
イージー・キュアーからポール・トンプソンが脱退。
イージー・キュアーはバンド名をザ・キュアーとあらためた。

メンバー
ロバート・スミス ボーカル・ギター
ロル・トルハースト ドラム
マイケル・デンプシー ベース

1978年、ポリドールにいたクリス・バリーは新しくインディペンデント・レーベル、フィクション・レコーズを設立した。
クリス・バリーはキュアーを気に入り、彼らと接触した。
キュアーはフィクション・レコーズの第1号アーティストとなった。
1988年までクリス・バリーはザ・キュアーのマネージメントを手掛けた。
キュアーは1978年12月、デビュー・シングル Killing An Arab をリリースした。

ちなみにロバート・スミスは1979年4月21日に二十歳の誕生日を迎えた。
若い…。
ちなみに2024年4月21日にロバート・スミスは65歳となった。

シングル
Killing An Arab 

1978年12月リリース。
Small Wonder Recordsからリリースされ、2ヶ月後にはフィクション・レコーズから再発された。
ロバート・スミスカミュの異邦人を読んでKilling An Arab を書いた。
カミュの小説 異邦人 は冒頭で主人公の母が亡くなり、理由もなく海辺でアラブ人の男を殺害し、後半はその裁判という内容…。

Killing An Arab  は当時から「人種差別的」として非難されていた。
ライヴでは歌詞を変更して歌われたりしていて、タイトルがKissing An ArabやKilling Anotheとされたことも。

カップリング曲は、10:15 Saturday Night。
ライヴではよく Killing An Arab と並んで演奏されている。
個人的にはA面の Killing An Arab に比べるとほぼ興味がない曲なのだけど。

なお、10:15 Saturday Nightはデビューアルバム スリー・イマジナリー・ボーイズ にも収録された。
Killing An Arab は未収録。

アルバム
スリー・イマジナリー・ボーイズ
Three Imaginary Boys 

ザ・キュアーのファースト・アルバム。
1979年5月リリース。
ジミ・ヘンドリックスのFoxy Ladyのカヴァーを含む
全13曲。
ジミ・ヘンのFoxy Ladyはマイケル・デンプシーがヴォーカルを担当した。

A1 10:15 Saturday Night
A2 Accuracy
A3 Grinding Halt
A4 Another Day
A5 Object
A6 Subway Song
B1 Foxy Lady
B2 Meathook
B3 So What
B4 Fire In Cairo
B5 It's Not You
B6 Three Imaginary Boys
B7 The Weedy Burton

日本盤は1990年12月に初CD化。
The Weedy Burtonはシークレット・トラック扱いで、タイトルもアンタイルドとされていた。

2004年にリマスターされた。
CD2枚組の Deluxe Edition のディスク2にはポール・トンプソンのいたイージー・キュアーの時代の音源も含まれていた。

ディスク2 
Rarities 1977-1979
1. I Want To Be Old (SAV Studio Demo 10/77)
2. I'm Cold (SAV Studio Demo 11/77)
3. Heroin Face (Live In The Rocket, Crawley 12/77)
4. I Just Need Myself (PSL Studio Demo 1/78)
5. 10:15 Saturday Night (Robert Smith Home Demo 2/78)
6. The Cocktail Party (Group Home Demo 3/78)
7. Grinding Halt (Group Home Demo 4/78)
8. Boys Don't Cry (Chestnut Studio Demo 5/78)
9. It's Not You (Chestnut Studio Demo 5/78)
10. 10:15 Saturday Night (Chestnut Studio Demo 5/78)
11. Fire In Cairo (Chestnut Studio Demo 5/78)
12. Winter ('Three Imaginary Boys' Studio Out-Take 10/78)
13. Faded Smiles (Aka I Don't Know) ('Three Imaginary Boys' Studio Out-Take 10/78)
14. Play With Me ('Three Imaginary Boys' Studio Out-Take 10/78)
15. World War
16. Boys Don’t Cry (Single)
17. Jumping Someone Else's Train (Single)
18. Subway Song (Live In Nottingham 10/79)
19. Accuracy (Live In Nottingham 10/79)

2008年には日本国内で紙ジャケット仕様で再発された。 
SHM-CD仕様。
・2004年リマスターを音源。
・イギリス初回盤LPを再現した紙ジャケット
・イギリス初回盤LPを再現したシリアル・ナンバー入りレーベルカード封入
・解説・歌詞・対訳付

シングル
Boys Don’t Cry

1979年6月リリース。
オリジナルアルバム未収録曲。
アメリカで発売された編集盤 ボーイズ・ドント・クライ にも収録された。

Boys Don’t Cryは1986年にヴォーカルが再レコーディングされ、新たにミックスもされた。
7インチ・シングルと12インチ・シングルが発売された。
ちなみに同時期に発売されたベスト盤 STARING AT THE SEA には1979年のオリジナル・ヴァージョンが収録されていて、ビデオ・LDの STARING AT THE SEA・THE VIDEO にはこの再レコーディングされたヴァージョンのPVが収録された。

カップリング曲は、Plastic Passion。

ザ・キュアーは1979年のスージー・アンド・バンシーズのツアーで前座を担った。
このツアーの前にマイケル・デンプシーがバンドから離れ、代わってサイモン・ギャラップが加入した。

メンバー
ロバート・スミス ヴォーカル・ギター
サイモン・ギャラップ ベース
ロル・トルハースト ドラム

このツアーの前にスージー・アンド・バンシーズからギターのジョン・マッケイとドラムのケニー・モリスが脱退した。
そのドラムの後任にバッジーが決まったが、ギタリストが見つからなかった。
バンシーズはツアー時のギターをロバート・スミスに頼むことになり、ロバート・スミスザ・キュアーで前座をこなしつつスージー・アンド・バンシーズのステージでもギターを弾くこととなった。
このツアーはおよそ2ヶ月間行われた。

シングル
Jumping Someone Else's Train

1979年11月リリース。
オリジナルアルバム未収録。
ちなみにJumping Someone Else's Trainは当時、作られたMVがあった。 
電車の線路を早回しで映しているのがそう。
キュアーの公式YouTubeではアップされていないけど。

カップリング曲は、I'm Cold 。

I'm Coldにはバックボーカルでスージー・スーが参加した。

Cult Hero.
ロバート・スミスのサイド・プロジェクト。
参加メンバーのにはこの時までにキュアーのメンバーだったり、あとでキュアーに入る人だったり。

メンバーは、
フランク・ベル ヴォーカル
ロバート・スミス ギター
ポール・トンプソン ギター
サイモン・ギャラップ ベース
ロル・トルハースト ドラム
マイケル・デンプシー キーボード
マシュー・ハートリー キーボード
ジャネット・スミス キーボード
マーガレット・スミス バックヴォーカル
オブテイナーズ バックヴォーカル

シングル
I'm a Cult Hero

1979年12月リリース。
Cult Hero. の唯一のシングル。

カップリング曲は、I Dig You。
  
カナダでは1980年、ニュージーランドでは1981年にこのシングルが発売された。
それぞれA面にI Dig You、B面にI'm a Cult Heroが収録された。

Cult Hero. の I'm a Cult Hero と I Dig You は、2005年にアルバム セブンティーン・セコンズ のリマスター盤の Deluxe Edition のCD2に収められた。

編集盤
ボーイズ・ドント・クライ
Boys Don't Cry

1980年2月、アメリカ、カナダ、オーストラリアのみでリリース。
これらの国ではアルバム スリー・イマジナリー・ボーイズ は発売されず、代わりにこの編集盤が発売された。
日本盤CDが1990年に発売された。
全13曲。

アルバム スリー・イマジナリー・ボーイズの7曲と、シングル Killing An Arab、Boys Don't Cry、Jumping Someone Else's Train などが収録された。
 
ロバート・スミス、マイケル・デンプシー、ロル・トルハーストの体制で制作されていたアルバム。

A1 Jumping Someone Else's Train
A2 Boys Don't Cry
A3 Plastic Passion
A4 10:15 Saturday Night
A5 Accuracy
A6 Object
A7 Subway Song
B1 Killing An Arab
B2 Fire In Cairo
B3 Another Day
B4 Grinding Halt
B5 World War
B6 Three Imaginary Boys

キーボードのマシュー・ハートリーが加わり、キュアーは4人組となった。
この体制でアルバム セブンティーン・セコンズ が制作された。

メンバー
ロバート・スミス ヴォーカル・ギター
サイモン・ギャラップ ベース
マシュー・ハートリー キーボード
ロル・トルハースト ドラム

シングル
A Forest

1980年3月リリース。

カップリング曲は、Another Journey by Train。

アルバム
セブンティーン・セコンズ
Seventeen Seconds

1980年4月リリース。
プロデュースはマイク・ヘッジス、ロバート・スミス
全10曲。

A1 A Reflection
A2 Play For Today
A3 Secrets
A4 In Your House
A5 Three
B1 The Final Sound
B2 A Forest
B3 M
B4 At Night
B5 Seventeen Seconds
 
Play for Today


2005年にリマスターされた。
CD2枚組で Deluxe Edition が発売された。

Disc2
1. Cult Hero–I'm A Cult Hero
2. Cult Hero–I Dig You
3. Another Journey By Train (Aka 44F) (Home Demo)
4. Secrets (Home Demo)
5. Seventeen Seconds (Live)
6. In Your House (Live)
7. Three (Alt Studio Mix)
8. Cult Hero–I Dig You (Live)
9. Cult Hero–I'm A Cult Hero (Live)
10. M (Live)
11. The Final Sound (Live)
12. A Reflection (Live)
13. Play For Today (Live)
14. At Night (Live)
15. A Forest (Live)

2008年には日本国内で紙ジャケット仕様で再発された。 
SHM-CD仕様。
・2005年リマスター音源。
・イギリス初回盤LPを再現した紙ジャケット
・イギリス初回盤LPを再現したシリアル・ナンバー入りレーベルカード封入
・解説・歌詞・対訳付

1980年4月3日・4日、ストラングラーズのヴォーカル&ギターのヒュー・コーンウェル が逮捕されたことで、抗議のためにストラングラーズと多くのミュージシャンによるコンサートがロンドンのレインボー・シアターで行われた。
ロバート・フリップイアン・デューリーウィルコ・ジョンソンジョイ・ディヴィジョン、そしてロバート・スミスも参加した。

1980年8月、アソシエイツのアルバム The Affectionate Punch がフィクション・レコーズよりリリースされた。
ロバート・スミスが The Affectionate Punch と  Even Dogs in the Wild のコーラスで参加した。

アソシエイツのビリー・マッケンジーは1997年に自殺した…。
ビリー・マッケンジーロバート・スミスの20年来の親友だった、
2001年のキュアーのベスト盤 グレイテスト・ヒッツ に収録された Cut Here は、ロバート・スミスがビリー・マッケンジーの死に対して書いたものだという。

バンド And Also The Trees のデビュー前のデモテープがキュアーに届けられた。
キュアーは And Also The Trees を気に入り、1981年のUKツアーのいくつかに起用した。
1982年、 And Also The Trees の2本目のデモテープ
From Under the Hill はロバート・スミスとマイク・ヘッジスがブロデュースした。
And Also The Treesは1984年に最初のシングル2枚とデビュー・アルバム をリリース。
これらはロル・トルハースト がブロデュースした。
デビュー・シングル The Secret Sea はもともとはロバート・スミスがブロデュースするはずだったらしい。

マシュー・ハートリーが抜け、キュアーは再び三人となった。
次のアルバム フェイス (信仰) ではロバート・スミスがキーボードも弾いた。

シングル
Primary

1981年3月リリース。
12インチシングルも発売された。

カップリング曲は、Descent 。

アルバム
フェイス (信仰)
Faith

1981年4月リリース。
全8曲。
ジャケットの写真はポール・トンプソンが撮ったもの。
霧りの時に撮った建物らしい。

シングル Primary を収録。
以前にも記したと思うけど、 Doubt がめちゃカッコいい。

A1 The Holy Hour
A2 Primary
A3 Other Voices
A4 All Cats Are Grey
B1 The Funeral Party
B2 Doubt
B3 The Drowning Man
B4 Faith

Other Voices

All Cats are Grey

Doubt

2005年にリマスターされた。
CD2枚組で Deluxe Edition が発売され、ディスク1に Carnage Visors も収録された。

ディスク1
1. The Holy Hour
2. Primary
3. Other Voices
4. All Cats Are Grey
5. The Funeral Party
6. Doubt
7. The Drowning Man
8. Faith
9. Carnage Visors: The Soundtrack

ディスク2
1. Faith (RS Home Instrumental Demo 8/80)2. 
3. Drowning (Group Home Instrumental Demo 9/80)
4. The Holy Hour (Group Home Instrumental Demo 9/80)
5. Primary (Morgan Studio Out-take 9/80)
6. Going Home Time (Morgan Studio Guide Vox Out-take 9/80)
7. The Violin Song (Faith Studio Guide Vox Out-take 2/81)
8. A Normal Story (Faith Studio Guide Vox Out-take 2/81)
9. All Cats Are Grey (Live Somewhere Summer/81)
10. The Funeral Party (Live Somewhere Summer/81)
11. Other Voices (Live Somewhere Summer/81)
12. The Drowning Man (Live Australasia 8/81)
13. Faith (Live In The Sydney Capitol Theatre 8/81)
14. Forever (Live Somewhere Summer/81)
15. Charlotte Sometimes 

2008年には日本国内で紙ジャケット仕様で再発された。 
SHM-CD仕様。
・2005年リマスター音源。
・イギリス初回盤LPを再現した紙ジャケット
・イギリス初回盤LPを再現したシリアル・ナンバー入りレーベルカード封入
・解説・歌詞・対訳付

1981年、キュアーはアメリカで Happily Ever After というLP2枚組のアルバムをリリースした。
アルバム セブンティーン・セコンズ と フェイス (信仰) のカップリング。

シングル
Charlotte Sometimes

1981年10月リリース。
オリジナルアルバム未収録曲。

カップリング曲は、Splintered in Her Head 。

12インチシングルも発売された。

A1 Charlotte Sometimes
A2 Splintered in Her Head
B Faith (Live) 

アルバム
ポルノグラフィー
Pornography

1982年5月リリース。
プロデュースはフィル・ソーナリーとザ・キュアー
全8曲。

フィル・ソーナリーはデュラン・デュランのアルバム Seven and the Ragged Tigerでレコーディング・エンジニアとミキシング・エンジニア、トンプソン・ツインズのアルバム Set やQuick Step & Side Kickでエンジニアをつとめていた。
90年代にはLis Sørensen、Ednaswap、トリーネ・レインやナタリー・インブルーリアがそれぞれ歌ったTornの作曲者のひとりでもある。
自らのアルバムをリリースしたり、ジョニー・ヘイツ・ジャズでヴォーカルを務めたりしたことも。

A1 One Hundred Years
A2 A Short Term Effect
A3 The Hanging Garden
A4 Siamese Twins
B1 The Figurehead
B2 A Strange Day
B3 Cold
B4 Pornography

One Hundred Years

A Strange Days

Cold

アルバム ポルノグラフィーは日本におけるキュアーのデビュー盤だった。
収録曲それぞれに日本語タイトルがつけられていた。

1. 血ぬられた100年
2. 短い言葉での描写
3. 首吊りの庭
4. シャム双生児
5. 幻影地獄
6. 奇妙な日
7. 氷塊
8. 殺戮の囁き

あと、そういえば2000年くらいにブートCDでアルバム ポルノグラフィー発売前のスタジオ・ライヴ音源を聴いた覚えがある。
One Hundred YearsやA Strange Daysを演奏していたが、まだアレンジがかっきり決まる前の音という感じの。
Deluxe EditionのCD2にライヴ音源がいつか収録されたが、それらとも全然違った、と記憶している。

2005年にリマスターされた。
Deluxe EditionがCD2枚組で発売された。

ディスク2
Rarities 1981-1982
1. Break (Group Home Instrumental Demo 11/81)
2. Demise (Rhino Studio Instrumental Demo12/81)
3. Temptation (Rhino Studio Instrumental Demo 12/81)
4. The Figurehead (Rhino Studio Demo 12/81)
5. The Hanging Garden (Rhino Studio Demo 12/81)
6. One Hundred Years (Rhino Studio Demo 12/81)
7. Airlock: The Soundtrack
8. Cold (Live In Hammersmith Odeon 5/82)
9. A Strange Day (Live In Hammersmith Odeon 5/82)
10. Pornography (Live In Hammersmith Odeon 5/82)
11. All Mine (Live In Hammersmith Odeon 5/82)
12. A Short Term Effect (Live In Brussels 6/82)
13. Siamese Twins (Live In Brussels 6/82)
14. Temptation Two (AKA LGTB) (RS Studio Demo 7/82)

2008年には日本国内で紙ジャケット仕様で再発された。 
SHM-CD仕様。
・2005年リマスター音源。
・イギリス初回盤LPを再現した紙ジャケット
・イギリス初回盤LPを再現したシリアル・ナンバー入りレーベルカード封入
・解説・歌詞・対訳付

シングル
The Hanging Garden

1982年7月リリース。

カップリング曲は、Killing an Arab (live) 。

10インチシングル、7インチシングル2枚組でも発売された。

・10インチシングル
A1 The Hanging Garden
A2 One Hundred Years

B1 A Forest (live)
B2 Killing an Arab (live)
recorded April 27, 1982, at the Manchester Apollo 

・7インチシングル2枚組

1
A The Hanging Garden
B One Hundred Years

2
A A Forest (live)
B Killing an Arab (live)
recorded April 27, 1982, at the Manchester Apollo
    
日本盤シングルもリリースされた。
B面に A Strange Day が収録された。

個人的にはじめてキュアーを聴いたのはLPの スタンディング・オン・ザ・ビーチ をレンタルレコード店で借りた時。
それでThe Hanging Garden をいたく気に入ったので、 ポルノグラフィー のCDを買った。
この時はまだCDプレーヤーを所有していなかったのだけど。
だからCDプレーヤー購入した最初期にアルバム ポルノグラフィーを聴いた。
One Hundred Years をめちゃ気に入った。
時期的にアルバム ディスインテグレーション が発売されたときに近かったと思う。
たからかキュアーで好きな曲というとトップを争うのはOne Hundred Years と Disintegration の2曲。
どちらも好きすぎて順位を決めるのはちょっと無理。
キュアーの人気が高い曲にこの2曲が入っていないと、けっこう落ち込んでしまう…。
この間も Boys Don’t Cry の人気が高いのを知ってしまった。
Boys Don’t Cry だったら Killing An Arab を選ぶのに、とか思ってしまった…。

アルバム ポルノグラフィーの制作中、キュアーの緊張感はかなりのものだったらしい。
メンバーの仲も最悪のものとなっていた。
キュアーはアルバムリリース後にツアーを行ったが、そこでロバート・スミスとサイモン・ギャラップは大げんかしてしまった。
サイモン・ギャラップはザ・キュアーを去り、キュアーはロバート・スミスとローレンス・トルハーストのふたりとなった。

1982年夏、ロバート・スミスはキュアーのFlexipop誌への提供曲 Lament を制作した。
ベースをスージー・アンド・バンシーズのスティーヴ・セヴェリンに依頼した。

Lament (Flexipop Version)

翌1983年、シングル The Walk のB面曲として Lament はあらためて制作された。

Lament

1982年10月、ロバート・スミスはスージー・アンド・バンシーズのベーシスト スティーヴ・セヴェリン とのプロジェクト ザ・グローヴ を結成した。
シングル Punish Me With Kisses のデモ を制作した。

一方でスージー・アンド・バンシーズはアルバム キス・イン・ザ・ドリームハウス をリリースした。 
バンシーズのギタリスト ジョン・マッギオークにはアルコールの問題があり、バンドは彼を解雇した。
ティーヴン・セヴェリンはロバート・スミスにギタリストとしてバンシーズのイギリスおよびヨーロッパ・ツアーに参加することを頼んだ。
ロバート・スミスは了承し、以後はキュアーとスージー・アンド・バンシーズの活動を平行して行うことになる。

シングル
Let's Go to Bed

1982年11月リリース。

カップリング曲は、Just One Kiss 。
 
12インチシングルも発売された。

A Let's Go to Bed (Extended Mix)
B Just One Kiss (Extended Mix)

1983年、バンシーズとロバート・スミスは日本やオーストラリア、ニュージーランドをツアーした。
ツアー後にはスージー・スーとバッジークリーチャーズとしてアルバム Feast を制作した。
1983年5月、ロバート・スミスとスティーヴン・セヴェリンはザ・グローヴとしてアルバムを制作した。

シングル 
The Walk

1983年6月リリース。
プロデュースはスティーブ・ナイ。

カップリング曲は、The Dream 。

12インチシングルも発売された。

A1 The Upstairs Room  
A2 The Dream
B1 The Walk
B2 Lament

1983年8月、ロバート・スミスとスティーヴ・セヴェリンのプロジェクト ザ・グローヴ のシングル 
Like an Animal がリリースされた。
カップリング曲は、Mouth to Mouth 。

1983年9月、ロバート・スミスとスティーヴ・セヴェリンのプロジェクト ザ・グローヴ の
アルバム Blue Sunshine がリリースされた。
全10曲。
女性ボーカルのジャネット・ランドレーをフィーチャーした曲もある。

アルバム Blue Sunshine は2006年にリマスターされてCD2枚組で再発された。

1983年9月、スージー・アンド・バンシーズはビートルズの Dear Prudence のカヴァーをリリースした。
まもなくロバート・スミスはスージー・アンド・バンシーズの正式メンバーとなった。

バンシーズは1983年9月30日と10月1日にロンドンのロイヤル・アルバート・ホール公演を行い、その模様は録音・録画された。
ライヴアルバム Nocturne として、ライヴ・ビデオでも発売される。

シングル The Love Cats でキュアーは、ロバート・スミスとロル・トルハーストの2名体制からドラムに
アンディ・アンダーソンを加えた3人体制となる。

メンバー
ロバート・スミス ヴォーカル・ギター
ロル・トルハースト キーボード
アンディ・アンダーソン ドラム

シングル
The Love Cats

1983年10月リリース。
プロデュースはフィル・ソーナリー。
ベースも彼が弾いた。

カップリング曲は、Speak My Language 。
    
12インチシングルも発売された。

A The Love Cats (extended version) 
B1 Speak My Language
B2 Mr. Pink Eyes

1983年11月、ロバート・スミスとスティーヴ・セヴェリンのプロジェクト  ザ・グローヴ のシングル 
Punish Me With Kisses がリリースされた。

カップリング曲は、The Tightrope 。

1983年11月25日、スージー・アンド・バンシーズのライヴアルバム Nocturne がリリースされた。
同年ライヴ・ビデオでもリリースされ、2006年にはDVD化された。

編集盤
日本人の囁き
Japanese Whispers

1983年リリース。
全8曲。

1982~1983年のいわゆるシングル3部作 (LET'S GO TO BED、THE WALK、THE LOVE CATS)
とそれらのカップリング曲を収録した企画盤。
もともとは日本での企画盤で、あとで海外でも発売された、と記憶している。
当時としては便利なアイテムだった。

現在ではベスト盤CDでシングル3部作のA面曲は聴けるし、シングルB面曲は ボックスセット Join the Dots: B-Sides & Rarities 1978–2001 で聴ける。
YouTubeのキュアーのページには Japanese Whispers も、Join the Dots B-Sides & Rarities 1978–2001もある。

A1 Let's Go To Bed
A2 The Dream
A3 Just One Kiss
A4 The Upstairs Room
B1 The Walk
B2 Speak My Language
B3 La Ment
B4 The Lovecats

Japanese Whispersは1987年に初CD化された。
2008年には日本盤で紙ジャケ化され、ボーナストラック入りで発売される予定が告知されていたが、実際には発売されなかったはず…。

Japanese Whispersは2024年7月にアナログ盤で再リリースされた。
クリア・カラー・ヴァイナル。

1983年終わりにキュアーはアルバム The Top のレコーディングを開始した。
同時期、スージー・アンド・バンシーズはアルバム ハイエナ をレコーディング。
ロバート・スミスはキュアーとバンシーズの双方のメンバーとして、それぞれのレコーディングに関わった。

シングル
The Caterpillar

1984年3月リリース。
個人的にはシングル3部作に次ぐポップ曲としてスゴく好きな曲。

カップリング曲は、Happy the Man

12インチシングルも発売された。

A The Caterpillar
B1 Happy the Man
B2 Throw Your Foot 

アルバム
ザ・トップ
The Top

1984年5月リリース。

A1 Shake Dog Shake
A2 Birdmad Girl
A3 Wailing Wall
A4 Give Me It
A5 Dressing Up
B1 The Caterpillar
B2 Piggy In The Mirror
B3 The Empty World
B4 Bananafishbones
B5 The Top

Shake Dog Shake

Give Me It

Shake Dog Shake と Give Me It はキュアーにとって重要な曲だと思う。
ライヴでもよく演奏される曲だし。

Bananafishbones

個人的にアルバム ザ・トップ で好きな曲。
アルバム ザ・トップでは The Caterpillar の時点で好き。

2005年にリマスターされた。
CD2枚組で Deluxe Edition として発売された。

ディスク2
Rarities 1982-1984
1. You Stayed... (RS Home Demo 8/82)
2. Ariel (RS Home Demo 8/82)
3. A Hand Inside My Mouth (Des Dames Studio Demo 8/83)
4. Sadacic (Olympic Studio RS Demo 12/83)
5. Shake Dog Shake (Garden/Eden Studio RS&AA Demo 12/83)
6. Piggy In The Mirror (Garden/Eden Studios RS&AA Demo 12/83)
7. Birdmad Girl (Garden/Eden Studios RS&AA Demo 12/83)
8. Give Me It (Garden/Eden Studios RS&AA Demo 12/83)
9. Throw Your Foot (Garden/Eden Studios RS&AA Demo 12/83)
10. Happy The Man (Garden/Eden Studios RS&AA Demo 12/83)
11. The Caterpillar (Garden/Eden Studios RS&AA Demo 12/83)
12. Dressing Up (Genetic Studio Guide Vocal/Rough Mix 2/84)
13. Wailing Wall (Genetic Studio Rough Mix 2/84)
14. The Empty World (Live Bootleg - Hammersmith Odeon London 5/84)
15. Bananafishbones (Live Bootleg - Hammersmith Odeon London 5/84)
16. The Top (Live Bootleg - Hammersmith Odeon London 5/84)
17. Forever (Version) (Live Bootleg - Zenith Paris 5/84)

2008年には日本国内で紙ジャケット仕様で再発された。 
SHM-CD仕様。
・2005年リマスター音源。
・イギリス初回盤LPを再現した紙ジャケット
・イギリス初回盤LPを再現したシリアル・ナンバー入りレーベルカード封入
・解説・歌詞・対訳付

1984年5月、キュアーは The Top ツアーを行った。
そのライヴはレコーディングされて同年10月にライヴアルバム コンサート〜ザ・キュアー・ライヴ としてリリースされた。

ティム・ポープ。
多くのアーティストのMVを制作した映像作家。
キュアーの曲のMVもティム・ポープによる。

1984年6月、ティム・ポープは自らの曲、I Want To Be A Tree をフィクションレコードよりリリースした。
ロバート・スミスがほとんどの楽器を演奏して録音したらしい。

1984年6月、ロバート・スミスはスージー・アンド・バンシーズを脱退した。
キュアーの活動に専念するために。

1984年7月、スージー・アンド・バンシーズ のアルバム ハイエナ がリリースされた。
Belladonnaを除く全曲でロバート・スミスは作曲にも関わった。

1984年10月、キュアーは初来日した。
10月15日に大阪サンケイホール公演、10月16日・17日は中野サンプラザでの2公演を行った。
中野サンプラザ公演はビデオ撮影され、その映像は日本のみでビデオ化されたが、その後は再発されていない…。
この来日の際、ドラムのアンディ・アンダーソンが飲酒が原因のトラブルを起こしてキュアーから解雇された。

The Cure
The Top Tour
中野サンプラザ
1984年10月16日

1. Shake Dog Shake 
2. Play For Today 
3. Secrets  
4. Primary 
5. Wailing Wall 
6. Piggy In The Mirror 
7. Three Imaginary Boys 
8. The Hanging Garden 
9. Bird Mad Girl 
10. The Walk 
11. One Hundred Years 
12. Give Me It
13. A Forest 
14. The Top  

アンコール
15. Happy The Man 
16. The Caterpillar 

アンコール2
17. Let's Go To Bed 
18. Boys Don't Cry 

アンコール3
19. 10:15 Saturday Night 
20. Killing An Arab 
21. Forever 

The Cure
The Top Tour
中野サンプラザ
1984年10月17日

1. Shake Dog Shake 
2. Play For Today 
3. Primary 
4. Wailing Wall 
5. M 
6. The Empty World 
7. Bird Mad Girl 
8. Piggy In The Mirror 
9. The Hanging Garden 
10. The Walk 
11. One Hundred Years 
12. Give Me It 
13. A Forest 
14. The Top 

アンコール
15. Charlotte Sometimes 
16. Let's Go To Bed  

アンコール2
17. Happy The Man 
18. The Caterpillar 

アンコール3
19. Boys Don't Cry 
20. 10:15 Saturday Night 
21. Killing An Arab 
22. Forever 
23. The Lovecats 

ライヴ・アルバム
コンサート〜ザ・キュアー・ライヴ
Concert The Cure Live

1984年10月リリース。
アルバム ザ・トップ のツアーで、1984年5月のロンドンのハマースミス・オデオンとオックスフォードで行われたライヴ音源から収録。
全10曲。

ロバート・スミス、ローレンス・トルハートのほかのこの時のライヴ・メンバーは、
アンディ・アンダーソン ドラム
フィル・ソーナリー ベース
ポール・トンプソン ギター、サックス、キーボード

A1 Shake Dog Shake
A2 Primary
A3 Charlotte Sometimes
A4 The Hanging Garden
A5 Give Me It
B1 The Walk
B2 One Hundred Years
B3 A Forest
B4 10:15 Saturday Night
B5 Killing An Arab

Charlotte Sometimes

A Forest

コンサート〜ザ・キュアー・ライヴ は1980年代後半~2000年代くらいにはCD化されていた。
コンサート〜ザ・キュアー・ライヴの10曲は現在でもYouTubeのキュアーの公式ページで聴ける。

コンサート〜ザ・キュアー・ライヴ はカセットテープでも発売された。
カセットテープのA面にはLP盤と同じ10曲、B面は Curiosity (Cure Anomalies 1977-1984) と題されたライヴ音源を収録。
1977年から1984年のライヴ音源がまとめられていた。

Curiosity (Killing the Cat) : Cure Anomalies 1977–1984

1. Heroin Face
2. Boys Don't Cry
3. Subway Song
4. At Night
5. In Your House
6. The Drowning Man
7. Other Voices
8. The Funeral Party
9. All Mine
10. Forever (Version)

Concert The Cure LiveのカセットテープのB面のライヴ音源10曲は、2006年のリマスター盤の スリー・イマジナリー・ボーイズ、セブンティーン・セコンズ、フェイス、ポルノグラフィー、ザ・トップのそれぞれのCD2に分けて収録された。

キュアーは1984年末に5人組のバンドとなった。

ポール・トンプソンはイージー・キュアー時代にメはンバーだったが脱退。
だがキュアーの初期アルバムには写真やアートワークで参加していた。
アルバム The Topでサックスで参加した。
そして1984年にキュアーのギタリストとして正式メンバーとなった。
それから1993年まで、そして2005年~2011年にもキュアーに在籍した。

ドラムのアンディ・アンダーソンは日本ツアー時に飲酒が原因のトラブルを起こしてキュアーから解雇された。
1984年11月、代わってボリス・ウィリアムスがキュアーのライヴに参加し、その後はキュアーの正式メンバーとなった。
ボリス・ウィリアムスは1994年までキュアーに在籍した。

1984年末、ベースのサイモン・ギャラップがキュアーに復帰した。
サイモン・ギャラップは現在でもキュアーに在籍。
2021年にキュアーを離脱した、とX (Twitter)で自ら述べたこともあった。
一時的に離れたらしいが結局はキュアーに戻っている。
サイモン・ギャラップはロバート・スミスに次いで長くキュアーに在籍しているメンバー。
彼が参加していないキュアーのアルバムはスリー・イマジナリー・ボーイズ、ザ・トップ、編集盤ジャパニーズ・ウィスパーズくらい。

メンバー
ロバート・スミス ヴォーカル・ギター
ロル・トルハースト キーボード
ポール・トンプソン ギター
サイモン・ギャラップ ベース
ボリス・ウィリアムス ドラム

ビデオ
ライヴ・イン・ジャパン
The Cure Live in Japan

1985年2月リリース。
VHSで発売された。
キュアー初来日ツアーより最終日の1984年10月17日、中野サンプラザ公演を収録。
日本のみで発売された。
約86分。

1. Shake Dog Shake 
2. Play For Today 
3. Primary 
4. Wailing Wall 
5. The Empty World 
6. The Hanging Garden 
7. The Walk 
8. One Hundred Years 
9. Give Me It 
10. A Forest 
11. The Top 
12. Charlotte Sometimes 
13. Let's Go To Bed  
14. The Caterpillar 
15. Boys Don't Cry 
16. 10:15 Saturday Night 
17. Killing An Arab 
18. The Lovecats 

未DVD化。

シングル
In Between Days

1985年7月リリース。

カップリング曲は、The Exploding Boy 。

12インチシングルでも発売された。

A In Between Days
B1 The Exploding Boy
B2 A Few Hours After This... 

アルバム
ザ・ヘッド・オン・ザ・ドアー
The Head on the Door

1985年8月リリース。

A1 In Between Days
A2 Kyoto Song
A3 The Blood
A4 Six Different Ways
A5 Push
B1 The Baby Screams
B2 Close To Me
B3 A Night Like This
B4 Screw
B5 Sinking

The Blood

Six Different Ways

個人的にはアルバム ザ・ヘッド・オン・ザ・ドアーでお気に入りの曲。

Push

2005年にリマスターされた。
CD2枚組で Deluxe Edition として発売された。

ディスク2 
Rarities 1984-1985
1. Inbetween Days (RS Home Demo Instrumental 12/84)
2. Inwood (RS Home Demo Instrumental 12/84)
3. Push (RS Home Demo Instrumental 12/84)
4. Innsbruck (RS Home Demo Instrumental 12/84)
5. Stop Dead (Fitz/F2 Studios Demo 2/85)
6. Mansolidgone (Fitz/F2 Studios Demo 2/85)
7. Screw (Fitz/F2 Studios Demo 2/85)
8. Lime Time (Fitz/F2 Studios Demo 2/85)
9. Kyoto Song (Fitz/F2 Studios Demo 2/85)
10. A Few Hours After This... (Fitz/F2 Studios Demo 2/85)
11. Six Different Ways (Fitz/F2 Studios Demo 2/85)
12. A Man Inside My Mouth (Fitz/F2 Studios Demo 2/85)
13. A Night Like This (Fitz/F2 Studios Demo 2/85)
14. The Exploding Boy (Fitz/F2 Studios Demo 2/85)
15. Close To Me (Fitz/F2 Studios Demo 2/85)
16. The Baby Screams (Live Bootleg - Bercy Paris 12/85)
17. The Blood (Live Bootleg - Bercy Paris 12/85)
18. Sinking (Live Bootleg - Bercy Paris 12/85)

2008年には日本国内で紙ジャケット仕様で再発された。 
SHM-CD仕様。
・2005年リマスター音源。
・イギリス初回盤LPを再現した紙ジャケット
・イギリス初回盤LPを再現したシリアル・ナンバー入りレーベルカード封入
・解説・歌詞・対訳付

シングル
Close to Me

1985年9月リリース。
このシングルの Close to Me は冒頭のSEやブラスセクションなどリミックスされてアルバム・ヴァージョンとは異なる。

Close to MeのPVもシングル・ヴァージョンで作られた。
ベスト盤 スタンディング・アット・ザ・シー や グレイテスト・ヒッツ にはこのシングル・ヴァージョンが収録された。

カップリング曲は、A Man Inside My Mouth  。

12インチシングルでも発売された。

A Close To Me (Extended)
B1 A Man Inside My Mouth
B2 Stop Dead

10インチシングル
Half An Octopuss

1985年10月リリース。 
Close to Meの10インチシングル。 
限定発売された。

A1 Close to Me (7" Version)
A2 Man Inside My Mouth
B1 New Day
B2 Stop Dead

この10インチシングルのみ New Day が収録された。
ロバート・スミスとローレンス・トルハーストが書いた曲。

1990年、リミックスアルバム Mixed Up で Close to Me はリミックスされて収録された。
なお、Close to MeのリミックスにはCloser MixとClosest Mixがあり、Closest Mixは短くエディットされたヴァージョン。
Mixed UpにはCloser Mixが収録された。
7インチシングルで聴けるのはClosest Mix。
1997年のベスト盤 ガロア にも Close to Me のClosest Mixが収録された。

シングル
Boys Don't Cry (New Voice • New Mix)

1986年4月リリース。
ヴォーカルのみ再レコーディングされてミックスも新たに行われた。

カップリング曲は、Pill Box Tales 。

12インチシングルでも発売された。
こちらのBoys Don't Cry はClub Mixとされた長尺ヴァージョン。

A Boys Don't Cry (Extended 12" Dance Version)
B1 Pill Box Tales
B2 Do the Hansa

ベスト盤
スタンディング・オン・ザ・ビーチ ザ・シングルズ
STANDING ON A BEACH - THE SINGLES

1986年5月リリース。
LPとカセットテープはSTANDING ON A BEACH - THE SINGLES、CDは STARING AT THE SEA - THE SINGLES というタイトルで発売された。
タイトルのSTANDING ON A BEACHあるいはSTARING AT THE SEAはそれぞれ、デビュー・シングル Killing An Arab の歌詞の一節から。

スタンディング・オン・ザ・ビーチ はデビューからClose to Me までのすべてのシングルA面曲をまとめた全13曲。
ステアリング・アット・シーは4曲 (シングル Killing an Arab のB面の10:15 Saturday Night、アルバム収録曲のPlay for Today、Other Voices、A Night Like This)を加えた全17曲を収録。

LP
STANDING ON A BEACH - THE SINGLES
A1 Killing An Arab
A2 Boys Don't Cry
A3 Jumping Someone Else's Train
A4 A Forest
A5 Primary
A6 Charlotte Sometimes
A7 The Hanging Garden
B1 Let's Go To Bed
B2 The Walk
B3 The Lovecats
B4 The Caterpillar
B5 In Between Days
B6 Close To Me

CD
STARING AT THE SEA - THE SINGLES 
1. Killing An Arab
2. 10.15 Saturday Night
3. Boys Don't Cry
4. Jumping Someone Else's Train
5. A Forest
6. Play For Today
7. Primary
8, Other Voices
9. Charlotte Sometimes
10. The Hanging Garden
11. Let's Go To Bed
12. The Walk
13. The Lovecats
14. The Caterpillar
15. In Between Days
16. Close To Me
17. A Night Like This

カセットテープはLP盤と同じ13曲をA面に、B面はSTANDING ON A BEACH - THE B-SIDES としてシングル曲B面の12曲を収録。
Jumping Someone Else's TrainからClose to Meまでのシングル曲B面と10インチシングル Half An Octopuss の New Day を収録。

カセットテープ
STANDING ON A BEACH B面
1. I'm Cold
2. Another Journey by Train
3. Descent
4. Splintered in Her Head
5. Mr Pink Eyes
6. Happy the Man
7. Throw Your Foot
8. The Exploding Boy
9. A Few Hours After This
10. A Man Inside My Mouth
11. Stop Dead
12. New Day

個人的にはLPのスタンディング・オン・ザ・ビーチ ザ・シングルズをレンタルレコード店で借りたのが初めてキュアーを聴いたきっかけ。
Killing An Arabのイントロを聴いた瞬間にキュアーを気に入った。

ビデオ版は STARING AT THE SEA - THE IMAGES として発売された。

1. Killing An Arab
2. 10:15 Saturday Night
3. Boys Don't Cry
4 .Jumping Someone Else's Train
5. A Forest
6. Play For Today
7. Primary
8. Other Voices
9. Charlotte Sometimes
10. The Hanging Garden
11. Let's Go To Bed
12. The Walk
13. The Lovecats
14. The Caterpillar
15. In Between Days
16. Close To Me
17. A Night Like This

1986年8月9日・10日、ザ・キュアーは南フランスの古代円形劇場テアトル・オランジュ(ローマ劇場)にてコンサートを行った。
この模様は35mmフィルムで撮影され、ザ・キュアー ライヴ・イン・オランジュとしてVHS・ベータ・レーザーディスクで発売された。
ディレクションはティム・ポープによる。
日本国内では1988年8月にVHSとレーザーディスクが発売された。
ザ・キュアー ライヴ・イン・オランジュはその後廃盤。
未DVD化。
キュアーの公式サイトでは2010年に「いつかDVDでリリースされるだろう」とアナウンスされていたはず。
海外では非正規 (いわゆる海賊盤) でDVD化されたことあるようだけど。

Shake Dog Shake
Piggy in the Mirror
Play for Today
A Strange Day
Primary 
Kyoto Song
Charlotte Sometimes
In Between Days
The Walk
A Night Like This
Push
One Hundred Years
A Forest
Sinking
Close to Me
Let's Go to Bed
Six Different Ways
Three Imaginary Boys
Boys Don't Cry
Faith
Give Me It
10:15 Saturday Night
Killing an Arab

映像用にオープニングにグローブのRelax、エンディング(クレジット)にThe ChiffonsのSweet Talking Guyが使用された。

個人的にはザ・キュアー ライヴ・イン・オランジュを1990年くらいに映画館で初めて見た。
ちなみにその時はトーキング・ヘッズストップ・メイキング・センスが同時上映された。
ストップ・メイキング・センス1984年に公開され、2023年にも再公開された。
サントラは1984年に8曲入り、CDとカセットテープは9曲入り。
CD盤は収録時間がLP盤より長い曲がいくつかあった。
1999年には15周年で収録曲が追加されて16曲入りでリマスターされ、2023年にはさらに追加曲が増えて18曲入りで再リマスターされた。

ストップ・メイキング・センスに比べるとザ・キュアー ライヴ・イン・オランジュは何故…。
あれか。
ロバート・スミスの髪型か?
ロバート・スミスの髪型が問題でDVD化されてないのか?
ちなみにオープニングでキュアーのメンバーがステージへ向かうところでサイモン・ギャラップがロバート・スミスのカツラをつかみ取って放り投げている。
そこで当時のロバート・スミスの短髪が明らかになった。
ロバート・スミスはボーカリストゆえにもっとも頻繁に画面上に映るのだけど。